同人誌評・2023年

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「図書新聞」HPの「連載」ページ掲載「同人誌時評」
●「全作家」HP「文芸時評」横尾和博筆        
「全国同人雑誌協会」HP「全国同人雑誌評」    



「西日本新聞」12月28日(木)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「夫婦」
本山航大さん「待ちつ待たれつ」(「散文誌 隣り村」7号、佐賀市)、宮脇永子さん「確かな死」(「南風」54号、福岡市)
田崎弘章つん「ジュラ紀」(「散文誌 隣り村」7号)、紺野夏子さん「夢の続き」、島九十九さん「光と陰と」(共に「南風」54号)、木下恵美子さん「神に選ばれし」(「詩と眞實」894号、熊本市)、笠置英昭さん「錯乱」(「宇佐文学」73号、宇佐市)

にいな2023/12/27 (Wed)
12月24日付「長崎新聞」に「長崎県の同人誌」の記事が載りました。詩と批評「あるるかん」38号には森永和子氏と田中俊廣氏の評論。総合文芸誌「ら・めえる」87号には熊高慧氏と吉田秀夫氏の小説と井手義美氏の評論。「西九州文学」50号には居原木咲子氏と山本博幸氏の小説。「長崎文学」104号には熊江秀彦氏の小説が取り上げられています。その他、詩誌が6誌、紹介されています。

「西日本新聞」11月30日(木)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「幸せとは」
以下の2作は「どちらも難問に果敢に挑戦した作品である。」と紹介
木澤千さん「観音堂と弓ヶ浜」(「第八期九州文学」583号、福岡市)、葉田かんなさん「骨を洗う」(「火山地帯」209号、鹿児島県鹿屋市)
立石富生さん「異形の町」(「火山地帯」209号)、緑川すゞ子さん「もう一つの世界」(「第八期九州文学」583号)、野見山悠紀彦さん「源重郎世事手控」(「第八期九州文学」)

「西日本新聞」10月31日(火)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「遁走」
西田宣子さん「逃げる」(「季刊午前」62号、福岡市)、野沢薫子さん「『どん底』という名のbar」(「絵合せ」6号、福岡市)
白石すみほさん「常世の舟」(「文芸誌ふたり」30号)、もとむら和彦さん「筑紫平野を越えて」(「季刊午前」62号)、川崎彰さん「遠い記憶」(「絵合せ」6号)

「西日本新聞」9月29日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「親子関係」
山本博幸さん「死者の都」(「西九州文学」50号、長崎県大村市)、鳥海美幸さん「ヤハウェの糸」(「龍舌蘭」209号、宮崎市)
出町子さん「森へ①」(「詩と眞實」891号、熊本市)、重永哲郎さん「バードウォッチング」(「砂時計」6号、福岡県糸島市)、岡林稔さんの随筆「羅府紀行-徳爺の影を求めて-」(「龍舌蘭」209号)
「西九州文学」50号記念特集より定来文彬、川道岩見、宮崎栖吾郎などの活躍のまとめ、山田かんの詩「瀬戸夕暮駅」など再掲載

「西日本新聞」8月30日(水)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「コロナでの変化」
本山航大さんの連載小説「手のひらを太陽に」第1話「ぢっと手を見る」(「散文誌 隣り村」5号、佐賀市)、浜崎勢津子さん「葬儀」(「文芸山口」369号、山口市)
田崎弘章さん「エツ爺の家」(「散文誌 隣り村」5号)、北原政典さん「罰のゆくえ」(「詩と眞實」889号、熊本市)、青香チエさん「独り舞台(一)」(「あかね」124号、鹿児島市)

「西日本新聞」7月31日(月)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「小道具」
後藤克之さん「がらくた」(「絵合せ」5号、福岡市)、佐々木信子さん「鳩時計」(「第八期九州文学」582号、福岡市)
あびる諒さん「エロ仏陀(五)蓮臥(れんが)の宿」(「詩と眞實」888号、熊本市)、波佐間義之さん「蛍の友」(「絵合せ」5号)、永井竜造さん「カジュエロ町のサントス」(「第八期九州文学」582号)、野田明子さん「蛍蓮の庭」(「ほりわり」37号、柳川市)

「西日本新聞」6月30日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「田舎町の生活」
野見山潔子さん「春のトンネル」(「火山地帯」208号、鹿児島県鹿屋市)、渡邉眞美さん「そら、でーじゃ」(「龍舌蘭」208号、宮崎市)

にいな 2023/06/25
6月25日付「長崎新聞」(サンデーぶんか)欄に「長崎県の同人誌」(小出久記者筆)が掲載。「ら・めえる」86号は吉田秀夫氏の小説「無責任の戦場」、インパール作戦の顛末が綴られている。遠藤博明氏の小説「嫌者の贈り物」、佐藤泰彦氏の小説「長崎の水軍・小佐々一族」などが紹介されている。「長崎文学」102号は志田昌教氏と野沢薫子氏の小説などが紹介されている。その他5誌の同人誌が取り上げられている。小出久記者の総括の表題は「世を見詰め、人の本質を問う」。

「西日本新聞」5月31日(水)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「哀しみを超えて」
横山起朗さん「終演を待たず」(「文学と汗」4号、宮崎市)、和田信子さん「穏やかな午後」(「南風」53号、福岡市)
紺野夏子さん「バタフライ」(「南風」53号)、水木怜さん「蒼の記憶」(「照葉樹二期」23号、福岡市)、西村宣敏さん「大震災とその後」(「海峡派」157号、北九州市)、白石みずほさん「ひとりごと」(「文芸誌ふたり」29号、唐津市)

わだしんいちろう 2023/05/23・24
全国同人雑誌協会「ニュースレター5号」
全国同人雑誌評 和田伸一郎
『朝 43号』(東京都)
小説5篇、特集エッセイ「それぞれのコロナ禍ふたたび」、それに寄稿評論として三島由紀夫論が二つ掲載されている。
 この中で圧巻なのは「メルヘン」(松田祥子)である。ピンクサロン「メルヘン」で働く「私」の日常がこまごまとつづられている。「職業に貴賤はない」という言葉はあるが、多くの人が就いている職業によってその人間の価値までをも決めてしまうという風潮は依然根強い。まして周囲に性産業に従事していることが知られたら、偏見の嵐の中で生活するようなものだ。しかしすぐれた文学作品は、どんな境遇の人間でも、その一人一人の心情を見つめることの大切さを教えている。「私」は老人ホームのヘルパーをしていたが持病のため辞めざるを得なくなり、ピンクサロンで働くまでの経緯がつづられる。そして、そこでの具体的な仕事内容が事細かく描かれる。そこで仲良くなった同僚や客とのやり取りもリアルに描かれている。同僚リサと仕事帰りに寄った午前3時のうどん屋での会話。
「細野さんが来ると、ちょっと恋人気分になる」
 箸でうどんの上にのった油揚げを押すと、澄んだつゆに、濃い茶色の汁が流れ出た。
「ナナってバカだね」
 リサが小さく溜息をついた。
「そうかな。でも、細野さんってね、酸素ボンベみたいなの」
「酸素ボンベ?」
「そう、一緒にいると、楽に息が出来て、安心なの」
 細野さんと隠れてデートしていたが、奥さんが疑っているからもう会えないと細野さんにいわれる。
「どうして」
 口でそう言った時には、もう私の毛羽立った感情にはぬるいコーティングがかかっていた。そういう日がくるのはわかっていた。急でびっくりしないように、私の中には「仕方ない」の小箱が、前から準備してあった。
 このように主人公のあきらめと慎ましやかな切ない心理が巧みに表現され、読者にじんわりと伝わってくる。

『文芸エム 9号』(滋賀県)
巻末に「生きる武器としての文学」という文章を掲げ、理念高い志を感じさせる。特集・評論では、ジブリ映画『風立ちぬ』や映画「ブレードランナー」がとりあげられ興味深い。小説は7篇掲載されている。
 この中で注目したのは、「登女(とめ)の残像」(山上この葉)である。登女とは「私」の義母の名で、残像とは遺影を指している。義母の介護のために役所を辞めた「私」の日常が、冷酷とも思える乾いた筆致で描かれていく。
飲むタイプの痛み止めが効かないときには、外科医みたいなピッチピチの薄い手袋をして、登女の肛門に坐薬を挿入する。昔むかし、高熱を出した我が子の白桃のようなお尻に解熱剤を入れて以来の作業。白桃とは似ても似つかない、ドライフル―ツのような登女の肛門に狙いを定め、「さあ、入れるよっ」と声をあげる。
「私」は、気分転換をすすめられ、都心のカルチャーセンターの文章教室に通い小説も書いてみる。小説中小説としてその作品もはさまれ、「私」の女としての生きざまがシニカルかつユーモラスに描かれている。 

『追伸 12号』(愛知県)はウクライナ問題からビートルズまで、様々なエッセイと、小説2編。
「平城山」(山下智恵子)は、着想のおもしろさに惹かれた。時子はSNSを駆使して「本当は七四歳なのに、四〇代バツイチ女性と、ひどくサバをよん」で男と会う約束をする。その約束した名古屋駅構内の描写から始まる。「少々、いやかなり若作りで、ふつうはほとんど身につけないオレンジ色のワンピースを着てきた。」
夫を、まるで人間廃業した物体のように、施設に預け、時間を持て余している七〇代の老女という現実から、ついと身を隠してみたかった。(中略)文字で、平気でうそをつく自分を発見して新鮮だった。
 果たして約束をした男をうまくだますことはできたのか。

『文芸たまゆら 124号』(京都府)は、様々な形のランプが並ぶポップな絵が表紙を飾っている。エッセイ、詩、俳句、小説、八コマ漫画、同人誌寸評まであるバリエーション豊富な同人誌だ。著者紹介に好きな映画を加えるなど、編集者の工夫が感じられる。
「道外れ」(那村洵吾)は巧みな短篇だ。夫の、子どもに対する暴力に耐えかねた「私」が、幼い娘を連れて家出し、海辺の田舎駅に降りる。そこは「私」が高校生まで生活していた場所で、その後一度も帰っていなかった。理髪店の前で娘が突然「私」に髪を切ってほしいといい、理髪店にいた女性に誘われて店内に入る。鏡に映った三四歳の顔と「私」は向き合う。実はそこは、かつての恋人が経営している理髪店だった。やがて元恋人が出てくるのだが、こうした展開のうまさに読者はおのずと惹きつけられていく。

『文学伝習所北へ 終刊号』(山形県)
この号は、長年同誌の編集・事務局に携わっていた河内愛子の追悼号である。
 この中で衝撃を受けたのは、記録「二〇一一年三月十一日のこと」(斎藤恵子)である。東日本大震災の時、福島県いわき市の高校の女教師が、三階の教室でたまたま一人でいた時に「気象庁のデータでは、いわき市は最大深度6弱で震度4以上が百九十秒間つづいた。」時の体験記である。十二年前のことが、あたかもつい最近の出来事であるような臨場感が伝わってくる。
「そもそも自分が立つ教室棟の廊下は、東へ向かってまっすぐに八クラス分。七,八十メートルあるが、それが三百人分のロッカーと一緒に、巨大な爬虫類の尻尾のように左右に揺れている。(中略)方向がバラバラの予測不能な揺れの中、あちこちから大きくきしむ音が鳴り、加えて、右手、教員棟への連絡通路の防火扉がボーンと音を立て、目の前で閉じた。防火扉が閉じても、通過用の小さなドアが扉自体についている。そのドアを通って(略)」と、当時の忘れられない記憶が緻密に描かれ、その恐怖が読者に伝わり、いやおうなしに引きこまれていく。

「金縛り」(中山茅集子)は「ベッドに眠る私の両脇下にそろりと手が入る。大きな掌が入り込むと同時に真っ黒なからだがのしかかる。」何やら思わせぶりな書き出しだが、これは主人公が金縛りにかかった時の描写である。体調が悪く、「頭の中に何やら詰め込まれているようで、ボクシングジムにぶら下がるサンドバックを連想した。」主人公は「九三歳の完全な老女」だが、女性ケアマネジャーの「自律神経に効くマッサージの先生がおられるんですよ、それも四十代のイケメンなの」という言葉にのせられたりとユーモラスに描かれたりする。女学校時代の友人が電話をしてきて、とうに死んだはずの女学校の時の友人を病院で見かけたということからミステリアスなドラマが始まる。いるはずのない友人の面影が、読者の前にも徐々に立ち現れてくるという巧みな短篇だ。

『佐賀文学 38号』(佐賀県)の編集後記に、長らく代表をしていた人が辞めるのを契機に廃刊することになったが、存続したいという同人有志によって、再度立ち上げたという。これは遅かれ早かれ、多くの同人誌が抱えている問題である。詩、随筆、小説四篇が並ぶ。
「タンポポはタンポポとして」(樋渡喜美子)は、「私」の夫が、「去年の暮、初恋の女だという鈴子と、八十からの余生を暮らそうとこの町を出た。」それから半年を暮らした屈折した心情がつづられている。周囲の反応として久しぶりに会った同級生は
「東京あたりじゃないの?踏み込んでやりなさいよ」
あんたが踏み込んできているんじゃないのと、言ってやりたいぐらいだった。
 夫に対しては、低姿勢で接していた隣家が夫が「家を出た途端、あからさまに態度を変えた。」と不愉快なことに憤る。「私」は夫との出会いやさまざまな夫との思い出にふけりながら、今後は自由に生きていこうと決心するという好短篇だ。

『樹林 六八四号』(大阪文学学校通信教育部作品集・大阪府)は、同人誌というより、校内誌といった性格が強い。小説、エッセイ、詩といった生徒の作品が数多く並び、巻末には講師による推薦作寸評が掲載されている。
 この中で私がおもしろく読んだのは、「穴掘る人」(吉野さらさ)だ。主人公「香苗」の夫が、シャベルで庭に穴を掘りだした。「既に直径数十センチの穴が掘られているが、まだまだ掘り返していく。」何のための穴か聞いても夫は答えないだろうと予測し、冷めた目で見ている。「子どもも巣立っていって、夫婦二人きりの結婚生活三十年目、香苗の学習の成果だ。もう無駄な労力は払わない。」この冷めた夫婦関係がシニカルにそしてユーモラスに描かれた好短篇だ。

『飛行船28号』(徳島県)は小説が八篇に評論、随筆も並んでいる。その中には「となりの同人誌」と題して、簡単な同人雑誌評もある。
 ここでは「赤い自転車」(正木孝枝)に注目した。昭和四十年代の小学二年生の「祥子」の視点で、社会全体が貧しいながらも地方の牧歌的な生活が描かれている。そんな中、高校生ぐらいの男に性的いたずらをされたことで心理的に追い詰められる。被害にあったことを話せば、自分の不注意が責められると思いこみ、誰にも話せない。男はどこかで自分を見ているという恐怖感から、にわかに心理サスペンスの様相を帯びてくる。引っ越しが決まり、男と離れられる安堵で小説は終わっているが、その結末が小説作品としては弱く、物足りなかったのが残念。

『アピ13号』(茨城県)は小説、エッセイ、短歌、川柳、詩歌と並び多様である。
 この中でエッセイ「「ALS」とともに生きています」(鯉渕康子)は、夫が58歳でとつぜんALS=筋萎縮性側索硬化症と診断された前後の体験記である。ALSは、脳から筋肉への指令が途絶えてしまい呼吸もできなくなる、原因不明で治療方法もない難病だ。コミュニケーションがとれなくなる。「なにか訴えているが理解できず、痰?ウンチ?オシッコ?熱いの?と聞くが、……浩次の思いは「痰を早く吸引してくれ!」とやっとわかりました。」夫婦や家族の笑顔の写真が添えられた懸命に生きる記録に惹きつけられた。

全国同人雑誌大賞
『AMAZON』(兵庫県)
特別賞
『樹林』(大阪府)、『遠近』(神奈川県)、『弦』(愛知県)
奨励賞
『八月の群れ』(兵庫県)、『季刊作家』(愛知県)、『婦人弁芸』(東京都)
新人同人雑誌賞
『mon』(大阪府)、『茶話歴談』(大阪府)

「西日本新聞」4月28日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「聴覚的表現」
竹中優子さん「お父さんの夏休み」(「文芸福岡」10号、福岡市)、野見山悠紀彦さん「雪華の声」(「第八期九州文学」581号、福岡市)
後藤克之さん「雨の分かれ道」(「絵合せ」4号、福岡市)、吉岡紋さん「西陽の部屋」(「文芸福岡」10号)、右田洋一郎さん「モノローグ」(「湧水」くまもと文学・歴史館友の会、30号、熊本市

「全国同人雑誌評」(「文芸思潮」87・2023春号)全国同人雑誌振興会/五十嵐勉氏筆
●「槇」(千葉県)45号
「慶長十八年 終わりの始まり」(岸本静江)、「地獄と坊主(夢酔藤山)、「桜桃忌」(萩原紫香)、「過ぎたるは」(麻生悠子)、「多古城悲話」(乾浩)
●「AMAZON」(兵庫県)516号
「淡水湖の中の朝鮮」(申玄虎)、「青き島々」(申鉉萬)、「石と水の女帝 宝皇女/巻三 皇極女帝」(蔦恭嗣)
●「黄色い潜水艦」(兵庫県)75号
「無慈悲なマリア」(藤本あずさ)、「褻(け)の日ハレの日」(島田勢津子)、「夏のかけら」(本知加子)、「風の中のすばるたちへ」(宮川芙美子)
・優秀作 「桜桃忌」萩原紫香 「槇」45号、「無慈悲なマリア」藤本あずさ 「黄色い潜水艦」75号
・推薦作 「慶長十八年 終わりの始まり」岸本静江 「槇」45号、「地獄と坊主夢酔藤山 「槇」45号、「多古城悲話」乾浩 「槇」45号、「淡水湖の中の朝鮮」申玄虎 「AMAZON」516号、「石と水の女帝 宝皇女/巻三 皇極女帝」蔦恭嗣 「AMAZON」516号
・準優秀作 「褻(け)の日ハレの日」島田勢津子 「黄色い潜水艦」兵庫県75号 、「過ぎたるは」麻生悠子 「槇」45号
コピーをくださった「クレーン」(群馬県)のわだしんいちろうさん、ありがとうございました。

「西日本新聞」3月31日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「同人誌で書く」
立石富生さん「たなごころに舞う」(「火山地帯」207号、鹿児島県鹿屋市)、高岡啓次郎さん「冷たい夏」(「海」第二期第29号、福岡市)
鳥海美幸さん「女神の罠」(「龍舌蘭」207号、宮崎市)、出町子さん「虫」(「詩と眞實」884号、熊本市)、田原明子さん「青の再生」(「海峡派」156号、北九州市)

「西日本新聞」2月28日(火)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「持ち味」
西田宣子さん「二つの朝」(「季刊午前」61号、福岡市)、寺井順一さん「オユン」(「西九州文学」49号、長崎県大村市)
「季刊午前」61号より木島丈雄さん「青葉寮の一四六〇日」、下川内遙さん「ローカル列車の愉快な通勤仲間」(「佐賀文学」38号、佐賀県杵島郡)、「ガランス」(福岡市)より小河原範夫さん「すがおの滝歌心中」

長崎新聞「長崎県の同人誌」欄 - 投稿者:にいな
令和4年12月25日付と令和5年2月26日付の長崎新聞「長崎県の同人誌」欄に、同人誌の紹介記事が出ていました。いずれも松尾えり子記者筆。前者は「長崎文学」101号の志田昌教氏の小説「加茂川の満月」が特に取り上げられています。後者では「ら・めえる」85号の片山みさと氏の「川原大池の姫君(その1」、「西九州文学」49号の宮城ま咲氏の詩「彼女の時間」が取り上げられています。

「西日本新聞」1月31日(火)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「古き友」
田崎弘章さん「冬乃海辺で」(「散文詩 隣り村」3号、福岡市)、波佐間義之さんの作品集1「鉄人たちのレクイエム」「加熱炉」作品集2「錆色(さびいろ)の街で」「奇形集団」「徐冷」
野沢薫子さん「遠くで鳴る鐘の音」(「長崎文学」101、長崎市)、富崎喜代美さん「やわらかく哀しい風が吹く(「散文詩 隣り村」3号)、岬龍子さん「娑婆」(「詩と眞實」883号、熊本市)、矢和田高彦「写し絵」(「文芸山口」366号、山口市)

「文芸思潮」86(2023冬)号
殿芝千恵選
●「私人」107号(東京都)より「お腹がすいた」(杉宗志)、「水戸の梅」(根場至)
●「遠近」79号(神奈川県)より「フォト・ピストル」(香山マリエ)
●「あるかいど」72号(滋賀県)より「鳩を捨てる」(住田真理子)「面会時間 Visiting Hours」(切塗よしを)、「オーロラ」(池誠)
●「白鴉」32号(兵庫県)より「思いがけなく」(大新健一郎)、「花と猫」(早水瑠美)、「にわたずみ」(水無月うらら)
●「てくる」第30号(滋賀県)より「中野先生」(佐藤弘二郎)、「さかなちゃん」(田中一葉)
●「海馬」第45号(兵庫県)より「陰と陽の肉体(前半)」(永田祐司)、「不能者」(山下定雄)
森村和子選
●「四国作家」54号(香川県)より「幾太郎の事件」(三木倍美)
●「クレーン」43号(群馬県)より「東日本大震災-一仙台市民の記録」(せとたづ)、「オンライン将棋を楽しむ」(和田伸一郎)
●「絵合せ」3号(福岡県)より波佐間義之・蓮見夏・見良津珠里子、後藤克之「逸脱」
●「狐火」(埼玉県)27号より澤つむり「小鬼やらい」、「父の庭」(山之内朗子)
●「繋(つなぐ)」(富山県)3号より寺本親平「血の湯」、飯田労「私のエンゲル」
●「日曜作家」(大阪府)40号より「迷宮のアグリアス」(小邑咲也)
●「文芸中部」(愛知県)119号より「クローゼットの中の家族」北川朱実、「曼珠沙華」朝岡明美
●「季刊作家」(愛知県)100号より佐藤文平「見返り」、祖父江次郎「枯野」

優秀作
「血の湯」寺本親平 「繋(つなぐ)」3号
▲「クローゼットの中の家族」北川朱実 「文芸中部」119号
「見返り」佐藤文平 「季刊作家」100号
「枯野」祖父江次郎  〃
推薦作
「迷宮のアグリアス」小邑咲也 「日曜作家」40号
準優秀作
「逸脱」後藤克之 「絵合せ」3号
「小鬼やらい」澤つむり 「狐火」27号
「父の庭」山之内朗子    〃
「曼珠沙華」朝岡明美「文芸中部」119号
(全国同人雑誌振興会/五十嵐勉)