同人誌評・2017年


2016年分2015年分2014年分2013年分
2012年分
2011年分2010年分2009年分
2008年分2007年分(1~5月なし)2006年分(11・12月なし)2005年分(7月から)


「図書新聞」HPの「連載」ページ掲載「同人誌時評」
●「全作家」HPの「文芸時評」横尾和博筆         



投稿者:ひわき  投稿日:2017年12月30日(土)13時06分0秒
「西日本新聞」2017年12月28日(木)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「温泉街」
野沢薫子「夏の去りぎわに」(第7期「九州文学」40号、福岡県中間市)、紫垣功さん「さらばだ、蓮五郎一座!」(「詩と眞實」822号、熊本市)
「ら・めえる」(75号、長崎市)、「あかね」(108号、鹿児島市)、椎窓猛さん発行「村」(10号、福岡県八女市矢部村)、豆塚エリさん『ネイルエナメル』(こんぺき出版)、水木怜さん『順平記 看板猫ノスタルジー』(花書院、文庫本シリーズ)、「文芸同人誌情報誌 文芸ごきんじょ 2017(さきがけ文学会、馬場陽子さん)

2017年12月13日 (水)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載
「図書新聞」(12月2日)評者・越田秀雄氏
動物は〈日常〉を命がけでつくる。自然の摂理に逆らわず〈常〉なることを旨とする。が、人間様だけはそうと知りつつ日常を疎んだり自ら破壊したりする。
 芥川賞『影裏』(沼田真佑)は、日常をつくることができず親からも見捨てられた男が、日常を根こそぎ奪う大震災で行方不明になる。この男になぜか惹かれた主人公がただ一人、捜索に奮闘する。“影裏”は無学祖元禅師の「乾坤無地卓孤  且喜人空法亦空 珍重大元三尺剣 雷光影裏斬春風」にある。空で空を斬るがごとし――作品との関係はご随意に解釈を。
  『小さな侵入者』(「嵐」22号/水上あや)は、主人公の庭に闖入し一人遊びする幼児の話。母は、夫が酒乱・DVで、夫に居場所を知られるのが怖く、保育所にも預けられない。母に逃げ場はないが子はもっとない。
  『ミタラシ』(「てくる」22号/南埜乃)のタイトルは飼い猫の名。離婚した女が、とにかく二人の娘を高卒まで導いた。が、期待の星、画家志望の長女はカラブリ。問題児の次女は職につかず、母が見つけてやるとその職場の男と出来て孕む。流産、そして自殺未遂……救いは理屈抜きの母性愛とミタラシだけ。
 『恋路の闇』(「VIKING」801号/永井芙佐子)の主人公の父は日常をつくれず自殺。母が再婚も、娘と義父との関係は良好、思春期を無事にクリアし、結婚。子は恵まれずも、舅・姑との関係はうまく築けた。頑張ってきた。しかし――実弟の実父を倣ったような自殺をはじめとして、舅・姑・義父・実母を次々と失い、夫との関係に空虚が押し寄せる。不倫……これまで営々と築いてきた日常があっという間に瓦解する。
  『川施餓鬼』(「AMAZON」485号/北川珪子)――武庫川で、自殺した腹違いの兄の施餓鬼を行うのはその妹と弟、及び妹の子。幼少期、彼らは貧困生活ドップリ。妹は結婚でき、子を授かると、夫は直ぐに別の女のところへ、結果母子家庭。弟は世間から厄介者に仕立てられ出奔するも、いまは地元に戻り身を立てた。一方兄は、牛乳屋の夫婦に見初められ婿入りし、もっとも平穏を得たはずなのに、結果は暗転。共に生活していたころは、兄を疎ましく思っていた妹も、死して兄の実像が浮かんでくる。
  『ほふりちゃん』(「文学街」351号/上遠野秀治)の主人公は故郷を離れて15年、失職して祭の最中に帰郷。子連れの元女友だちとうまくいきそうな気配だが、産土神が許してくれるか。タイトルの“ほふり”は穂ふり、火ふり、農耕の神、“ちゃん”はそのゆるキャラ。21世紀においても中央・地方の時空差は歴然としてある。若者はどこに着地するか。
 『コーロ密かに』(「文芸事始」35号/川崎英生)の“コーロ”は合唱の意、“密かに”は作中で、昭和初期の詩人とされる人物の、詩のタイトル。自分のことを“ボク”と呼ぶ、ほんの少しJIS規格ハズレの娘と日本を飛び出して20年欧米暮らしだった伯母との交流。ボクの学校の合唱祭で取りあげた歌が、なんと、「密かに」。この詩人の孫がかつて伯母の恋人で、伯母に作曲を懇願、歌曲となった。出来すぎた話なのに、不自然さを感じさせず、しかもこの架空の曲が聞こえてくるかのよう。
 (「風の森」同人)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年12月10日(日)13時22分19秒
「週刊読書人」第3217号(2017年12月01日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
財界人文芸誌「ほほづゑ」94号特集座談会「大衆と潮流」より「インターネット・ユーザー-新時代の大衆」藤原洋の発言、筒井奈津「美しい手」(「火涼」75号)
斉藤てるの詩「水の中」(「詩と真実」821号)、飯田未和「F」(「mon」11号)、秋亜綺羅『言葉で世界を裏返せ!』(土曜美術社出版販売)、加納由佳子「なにを入れてもカレーライス」(「文芸中部」106号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年11月29日(水)16時49分18秒
「西日本新聞」2017年11月29日(水)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「自然と触れる」
みやまそらねさん「おろちめぐり」(「龍舌蘭」194号、宮崎市)、小谷耕二さん「季節の外れ」(「砂時計」復刊第1号、福岡市)
内山博司さん「竹に哭く」(「飃」106号、山口県宇部市)、木田光樹さん「雨がふるよ(前編)」(「サラン橋」17号、東京都)
吉岡紋さん・孝二さん『想い-ドームに降る雪-』(近代文藝社)
福岡市文学館「闇の声をきざむ 上野英信展」紹介

投稿者:ひわき  投稿日:2017年11月11日(土)14時42分49秒
「週刊読書人」第3213号(2017年11月03日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
阿曽十喜「詩撰集 五編 中間被災地記録」、犬童加津代「運動会」(「海峡派」140号)、「ずいひつ遍路宿」215号より高島緑「柿の木」
桑原文明「吉村昭試論39 法意識」(「吉村昭研究」第39号)、東喜啓「たんぽぽ」(「民主文学」10月号)、榎並椈水「四季 有情」(「安芸文学」86号)、山田美枝子「許されざる者」(「まくた」292号)、堀康治「アンテナ暴走」(「雑木林」22号)、「北村くにこ特集」(「人間像」187号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年11月 3日(金)10時36分46秒
「西日本新聞」2017年10月28日(土)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「生き方と死に方」
宮脇永子さん「三途(さんず)の川はどごですか」(「南風」42号、福岡市)、白石すみほさん「花かんざし」(「ふたり」18号、佐賀県唐津市)
まえだかずきさん「伝説のメモ帳」(「詩と眞實」820号、熊本市)、紺野夏子さん「ウエーブ」(「南風」42号、福岡市)

10月30日 (月)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載
同人誌評「図書新聞」(11月4日)評者・志村有弘氏
豊岡靖子の「藤原の息女・光明子」(あべの文学第25号)が労作。
萩原有記の王朝小説「於才ときね」(狼第70号)が心優しい王朝絵巻。佳作。
逆井三三の歴史小説「戦わざる日々」(遠近第64号)が力作。
曽根登美子の「夕陽を追いかけて」(法螺第75号)が、ひとりの女性の波乱に満ちた半生を綴る。早いテンポの文体のせいか、荒削りな感じもするが、心に残る作品だ。
白河葉の「不思議猫」(ペン第12号)の主人公は、動物を拾ってきては飼育し、希望者にあげている小学生の優。ミステリー風な少年小説の感も。
エッセイでは、秋田稔の「探偵随想」第128号に年輪の凄さ。江戸川乱歩の「奇譚」翻刻のことや、通勤の友として乱歩の市民文庫『心理試験』(河出書房、昭和二十六年刊)を持ち歩き、今はカバーも取れて裸となっているという乱歩病(?)が示される。ーー他。(相模女子大学名誉教授)

10月28日 (土)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載
同人雑誌季評「季刊文科」72号(2017・10・22)
《対象作品》下平尾哲「積乱雲」(「くれす」第12号・京都市)/住田真理子「杭を立てるひと」(「あるかいど」61号。大阪市)/奥田寿子「楓」同)/葉山ほずみ「ホームタウン」(「八月の群れ」VOL・64。兵庫県)/耽羅澤楮「浜風に澱む」(「てくる」21号・滋賀県)/水無月うらら「君は檸檬が読めない」(「mon」VOL・10。大阪市)/猿川西瓜「ミドルエイジ」(「イングルヌック」第3号・大阪市)/後藤髙志「シーズン・シート」(「カム」VOL・14。高槻市)/塚田遼「It’sa Sexual World-2-」(「孤帆」28号・川崎市)/とおやまりょうこ「編集後記」同)/大牧裕子「トルコマーチ」(「北陸文学)第81号・金沢市」/松宮信夫「ある映画俳優の回想録」(「樹林」vol・639.大阪市)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年10月16日(月)10時21分20秒
「週刊読書人」第3209号(2017年10月06日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
「北斗」10月号の「清水信追悼号」より清水信「(文芸時評)汚れたる指にて」(田中英光論)と「なぜと問うなかれ-少し長い「私のいる風景」」・尾形明子「いつの日にか書くはずの清水信論のための備忘録」、寺町良夫「同人誌の神様は逝った」(「美濃文学」96号、談話室)、「吉村昭研究」39号より桑原文明「吉村昭論39 法意識」他
山田美枝子「許されざる者」(「まくた」292号)、創作「北村くにこ特集」(「人間像」187号)、東喜啓「たんぽぽ」(「民主文学」10月号)、武田純子「マイ・ホーム」(「安芸文学」86号)、秋亜綺羅「エッセイ 1200字のひとりごと」(季刊「ココア共和国」21号)、とうやまりょうこ「ヒア、ボトム」(「孤帆」28号)、涸沢純平著『遅れ時計の詩人』(「編集工房ノア」刊)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 9月29日(金)14時01分26秒
「西日本新聞」2017年09月29日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「一皿の料理」
園田明男さん「星の故郷」(第7期「九州文学」39号、福岡県中間市)、水木怜さん「捨て猫はカウベルを鳴らして」(「照葉樹二期」12号、福岡市)
瀬戸ゆうみさん「「ch」の言い分」(「風響樹」49号、山口市)、立石富生さん「ジグソーパズル(前編)」(「火山地帯」191号、鹿児島県鹿屋市)久賀逸子さん「思い出に変えられた時」(「航跡」60号、大分市)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 9月18日(月)09時30分25秒
「週刊読書人」第3205号(2017年09月01日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
若杉妙「私の岩下俊作像」(「海峡派」138号)、「VIKING」800号記念雑記特集(○○に目覚める頃)より桑原昭「サイレンに目覚める頃」・大西政子「北川荘平さんのこと」・永井達夫「VIKINGに目覚めた頃」、「全作家」106号より河村直希「ウイスキーを飲むことで人は癒やされる」・粕谷幸子「あの頃、わたしは…」、「日曜作家」19号より梅鉢明英「卑弥呼ノート」
坪内稔典「俳句は遺産ではない」(「抒情文芸」163号)、正見巌「わがスキー暦回顧(「北陸文学」81号)
詩作品で日和田真理「僕は目を覚ましたんだ」(「舟」168号)、稲沢潤子「生きる」(「民主文学」9月号)、島田勢津子「美容室グロッタ」(「黄色い潜水艦」66号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 8月31日(木)09時18分12秒
「西日本新聞」2017年08月31日(木)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「記憶を描く」
鳥海美幸さん「窪(くぼ)み」(「龍舌蘭」193号、宮崎市)、廣橋英子さん「ブルーベルベット」(「季刊午前」55号、福岡市)
浦川キヨ子さん「きのこ雲」(「西九州文学」39号、長崎市)、志田昌教さん「墓穴遠洞」(「長崎文学」85号、長崎市)、岡林稔さん「『龍舌蘭』の旧作を読む(四)」(「龍舌蘭」193号、宮崎市)、杉山武子さん「『女と刀』のアウラ」(「小説春秋」28号、鹿児島市)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 8月10日(木)08時19分54秒
2017年8月10日 (木)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載いたします。
「図書新聞」(2017年8月12日)評者=越田秀男
 ・『春の電車』(山名恭子/長良文学・21)は、新美南吉の同名の詩から採った。主人公は夫の七回忌を済ましてようやく遺品の整理に気を向けるほど、夫への想いを残している。春の電車に乗って夫は誰に会いにいったのか、夫の遠い過去に嫉妬するのも面白い。男より長生きの女は夫の死で開放感ばかりに漬っているわけではない?
 ・ 『ボッコの行方』(丸山修身/文芸復興・34)のボッコはポンコツ自転車の愛称・蔑称。最期まで乗りつぶしてハラ立てて不法投棄、すると車に轢かれて無残。主人公に重苦しい過去が蘇る。母の最期に対して自分がとった不甲斐ない態度、さらに愛していた飼い猫の無残な最期。罪責感と悲しみの三重奏。
 ・『水谷伸吉の日常』(国府正昭/海・95)は市井の臣の強調。妻に先立たれた70過ぎの理容店主の日常が主声部だが、伴奏の、伸吉と鳥達とのやりとりが、それ自体小さな物語にも――梅の枝に刺した蜜柑……期待したメジロがやってきた。今度は梅の木の下に飯粒やらパン屑を、雀がチュンチュン。シジュウカラなんて来ないか、と撒き餌を購入、試すとキジバト、追い払う。ラストシーン、メジロ用蜜柑が食いちぎられて落ちている。ボサボサ頭のヒヨドリがふてぶてしく……。
 ・『あなぐま』(宇江敏勝/VIKING・799)は村人に“棲み分け”の心がある世界だ。あなぐまは、その村では“つちかい”と呼ばれ、女に化けて男を誑かす。山・里双方にこえてはならない規律がある。作者は衰微しやがて廃れるだろう寒村を、あるがままに描き、読み手に安らぎやその半面の切なさを届ける。
  ・『半家族』(湖海かおる/異土・19)の“半”とは? アラウンド50の主人公、その家族は夫と娘と主人公より六つ年下の実妹の四人。妹は精神障害をかかえ自立できていない。娘も成人しているものの発達障害。そんな折、夫が脊椎性筋無力症で入院。その間隙を縫って、懸案の妹の障害者年金受給申請、受給率ワーストワンの地域での奮闘。一生懸命な主人公に家族も少しずつ感応していく。で、“半”はどこ?
  ・『「ワイ」を殺す』(下川内遙/佐賀文学・34)はあり得ない。いや、昭和初期までなら……。「ワイ」は路上生活の女で自分の名さえ知らない。自分をワイと呼ぶのでワイに。この小説はワイを殺した容疑で逮捕された男の供述で通している。勝負は日常ではあり得なくても虚構の世界で然もありなんと思わせるかどうかであり、その点合格。一億総背番号の世、「ワイ」は現代に対する反語か。
  ・『分離する人』(磯貝治良/架橋・33)の“その人”。作者と同年齢ぐらいって60安保世代? なのに、2~3㌔のウォーキングコースをシャドーボクシング。酒を酌み交わしても思想信条など語ったことなし。突然姿を消す。どこだかの箱に留置されていた。そしてまた消息を絶ち、お終いでは寂しいので、と沖縄基地闘争に“その人”を配してみた。するとこの付録部分が一番劇的に。分離する人は“その人”なのか作者自身なのか。
  ・『フィクションの可能性』(片山恭一/季刊午前・55)。2000年にわたり人々を酔わせた『聖書』という物語、自由・平等・友愛といった虚構が綻びてきたとき、頼りとなる虚構はもはやマネーしかない?――「貨幣よりももっと人を惹きつける、魅力的なフィクションを作ればよい」「この行き詰まった世界は、広々としたところへ出て行くことができる」。

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 8月 9日(水)10時48分31秒
「週刊読書人」第?号(2017年07月28日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
財界人文芸誌「ほほづゑ」93号「怪談」特集より坪井珍彦「日本における、怪談の昔と今」・奥村有敬「今どき怪談」・今津真作「怪談-この奇怪な物語-」・中村禎良「タクシードライバーと霊体験」・伊藤文子「生と死を超えて」・今野由梨「庭園童子」・長谷川智恵子「日本の「怪談」は日本固有の文化」
松下陽子「第2の人生、そのよき出会い」(「アミーゴ」71号)
宮川典夫「長良文学の復刊に寄せて」(「長良文学」21号)、堀井清「小説 四人で一緒に」(「文芸中部」105号)、若窪美恵「泰子、河内に吹く風のように」(「海峡派」139号)、井家途「巻頭詩 種を蒔く」(「佐賀文学」34号)、中村圭「宴のあとに」(「琅」31号)、北原政典「詩 平成二十九年の桜」(「詩と眞實」817号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 7月30日(日)10時51分5秒
「西日本新聞」2017年07月29日(土)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「死者との対話」
田島安江さん「紫の花に」(「季刊午前」55号、福岡市)、森美樹子さん「長い約束」(「九州文学」第7期38号、福岡県中間市)
佐野ツネ子さん「葉子に託されたもの」(一)」(「雑草(あらくさ)21号、福岡県筑後市)、はたたつこさん「点と線と線」(「風」19号、同県筑紫野市)、宮川行志さん「風説幕末石工秘聞「木石にあらず」」(「詩と眞實」817号、熊本市)、いいだすすむさん「黄昏(たそがれ)時」(「飃」105号、山口県宇部市)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 7月18日(火)16時59分21秒
「週刊読書人」第3196号(2017年06月30日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
板橋和朗「日記に記す一万歩」(「美濃文学」95号)、「群系」38号の特集「日本近代文学の始原」より葦原克芳「開化日本 書生がゆく 三遊亭円朝・二葉亭・漱石」等、「第6回 富士正晴全国同人雑誌賞大賞受賞について」より永野悟「大賞受賞のご報告」等・特別賞は「水路」20号(横浜市)と「文芸中部」第100号(愛知県東海市)、「マジカント」創刊号より松原礼二「悪魔夫人 出メルキド記」他、「テクネ」36号「木馬の騎手」(表紙写真・武田花)、久保井研(劇団唐組)の「新生唐組の誕生」、第33回太宰治賞受賞「タンゴ・イン・ザ・ダーク」サクラ・ヒロ、尾崎寿一郎著『ランボーをめぐる諸説』(コールサック社)
片山恭一「フィクションの可能性」(「季刊午前」55号)、「追悼 清水信先生」(「文宴」127号)、中野薫「SODOMY」(「海」18号)、棚橋鏡代著「彩鱗舞う」出版特集(「北斗」6月号)、岩崎正高「青春ラプソディ」(「アミーゴ」76号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 7月16日(日)10時14分10秒
2017年7月11日 (火)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載いたします。
同人誌評「図書新聞」(7月15日付)=志村有弘氏
 ・小網春美の「葬式の達人」(北陸文学第81号)の読後感が爽やか。
  ・永見篤彦の「孤灯」(山陰文藝第45号)が静かな文体で展開する佳作。
  ・射場石成の「尊重と軽蔑」(AMAZON第483号)が力作。
  ・磯部勝の「少女Z」(創第11号)は、高校生のいじめが軸。
  ・歴史時代小説では、森下征二の「滅亡の賦――大盗袴垂始末記」(文芸復興第34号)が文句なしの労作・力作。
  ・森岡久元の(室津のキツネ」(別冊關學文藝第54号)が面白い。
・麻生直子の「岸辺の情歌」(中野教室第2号)は、叔父の家に兄や母と共に住むようになった幸子(作者その人と見てよい)の中学時代を描く。死んだと聞かされていた父が生きているらしい、母が死のうとまで思い詰めた「秘事」もさりげなく示される。心優しい兄の、一方で凛とした姿が好ましい。無駄のない文章で綴られる好短篇。
--ほか。
  ・「葦」第53号と「文宴」第127号が清水信、「海峡派」第139号が青江由紀夫・加村政子、「東京四季」第112号が伊藤桂一・中原歓子、「北斗」第637号が雨宮弘明、「ら・めえる」第74号が広田助利の追悼号(含訃報)。ご冥福をお祈りしたい。 (相模女子大学名誉教授)
《参照:一徹で、精力的な老人の姿を示す小網春美の異色作(「北陸文学」)――盗賊袴垂を描いた森下征二の豊かな想像力(「文芸復興」) 》

投稿者:mon飯田  投稿日:2017年 7月13日(木)01時27分9秒
「三田文学」 No.130(2017年夏季号)「新同人雑誌評」(柳澤大悟氏)で取りあげられた作品
・竹野滴「麸菓子」(「麦笛」16号、仙台市太白区)
・高橋道子「ケガレ」(「麦笛」16号、仙台市太白区)
・はのさとこ「再生する魚」(「あまのがわ二〇一六」通巻13号、広島県安芸郡)
・斉藤せち「マイセルフ・ウィズ・マイルーム」(「樹林」623号、大阪市中央区)
・清水公介「みつめて」(「空とぶ鯨」17号、横浜市鶴見区)
・堀井清「無名の人」(「文芸中部」104号、愛知県東海市)
・早高叶「赤い花咲く水の中」(「カム」14号、大阪府高槻市)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 7月 7日(金)09時38分27秒
2017年7月 5日 (水)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載いたします。
同人誌評「図書新聞」(2017・6・3)=越田秀男氏
《対象作品》
  ・自我の分裂――『クジョウォカー』(間渡博寿美/照葉樹・11)。
  ・閉ざされた自我――『日傘の女』(乾夏生/時空・44)。
  ・老人の自我その1――『ゲイの島』(渡邊久美子/あらら・8)。
  ・その2――『いたち』(谷垣京昇/せる・104)。八十の大台間近の生涯独身男〈浩平〉。
  ・その3――『あと少しだけ』(土田真子/じゅん文学・91)。
  ・企業戦士の自我――『オブジェ』(桑田靖子/たまゆら・106)ーーほか。

 投稿者:ひわき  投稿日:2017年 7月 2日(日)10時08分50秒
「西日本新聞」2017年06月30日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「固定観念の気づき」
下川内遙さん「『ワイ』を殺す」(「佐賀文学」34号)、豆塚エリさん『星の瞳の君、つめたい朝焼け』(こんぺき出版)より「月をはらむ川」・「ゆきのふらないまちの雪」
小山内恵美子さん「図書室のオオトカゲ」(「すばる」7月号)、深田俊祐さん「散骨」(「九州作家」131号)
点字の同人誌「点と文(その2)」(発行人、ぽえまる)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 6月25日(日)16時29分23秒
「週刊読書人」第3192号(2017年06月02日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
第60回農民文学奨励賞受賞作品である谷口岩雄の詩集『こめ(抄)』(「農民文学」315号)
「言語文化34」(明治学院大学 言語文化研究所)の「特集 2016宮沢賢治生誕120年」より栗原敦「二十世紀の意味における宮沢賢治の意味の側面」・吉田文憲「文字のざわめき」他、「第十二回 笠岡市木山捷平文学選褒」詩部門入選「わたしのおとうと(北川小学校1年 ふくおかえで)、『「作家特殊研究」研究冊子6 藤谷治』(法政大学大学院人文研究科日本文学専攻)より課題最優秀作品の宇高由妃「ひわださん」、「火涼」74号の「特集 追悼 清水信」より清水信「戦争と文学」・伊藤伸司「みみからみみへ」・衣斐弘行編「追悼・<表顔>年譜」・青井奈津、「椎名麟三-自由の行方で」15号(椎名麟三を語る会)姫路市芸術文化賞記念号より石見利勝「姫路市長祝辞」・たねの会「遠くて近い姫路」・斉藤末広「椎名麟三『母の像』」・宮野光男「椎名麟三の平和論」・大谷隆子「椎名麟三と復活」
『宮原昭夫評論集』(言海書房)より「自意識と内面の変貌」・「外界と内面の狭間」
市原千佳子「眠る家」(「宮古島文学」12号)、阿部千絵「散歩」(「全作家」105号)、板橋和朗「日記に記す一万歩」(「美濃文学」95号)、立石富生「日を数える」(「火山地帯」189号)、岩崎明日香「青い幟が呼んでいる」(「民主文学」5月号)、高浜富士夫「旅立ち」(「詩と真実」5月号)、浅井梨恵子「厄介な問題について」(「MON」10号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 6月 1日(木)09時24分59秒
「西日本新聞」2017年05月31日(水)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「海の見える風景」
木下恵美子さん「神の海」(「詩と眞實」815号、熊本市)、佐々野喜市さん「葬儀」(「しやりんばい」39号、宮崎市)
田崎弘章さん「火を囲う者たちへ」(「三田文学」)が第23回三田文学新人賞佳作、相川英輔さん「エスケイプ」(文学ムック「たべるのがおそい」vol.3)
笠置英昭さん『大伴一族興廃史』(九州文学社)、宮川行志さん『不知火の焔』(文芸社)、草倉哲夫さん『プリンクル物語』(朝倉書林)
立花和平さん「日めくり」(「宇佐文学」60号)、広田助利さん追悼特集となった長崎ペンクラブ「ら・めえる」(74号、長崎市)、志田昌教さん「異聞 島原の乱~ユキと伊織~」(「長崎文学」84号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 5月31日(水)08時39分24秒
2017年5月30日 (火)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載いたします。
同人雑誌季評「季刊文科」第71号=谷村順一氏
 「赤頭巾ちゃんの警句」
《対象作品》渕野千穂「水鳥/視野」(「ignea」7号・大阪府)/齋藤葉子「ダフニア」(同)/(?)「ふたごばなれ」(「せる」第101号・大阪府)/木島丈雄『或る「ネズミ男伝』(「九州文学」37号・福岡県)/小田部尚文「夜の墓参り」(「文藝軌道」25号(神奈川県)/澤つむり「蛹の季節」(「狐火」21号・三郷市)/猿渡由美子「駅に立つ」(「じゅん文学」90号(名古屋市)/沢崎元美「柳町列伝」(「月水金」40号・所沢市)/井本元義「ある弁護士の手記」(「海」17号・太宰府市)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 5月17日(水)10時16分48秒

「週刊読書人」第3188号(2017年05月05日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
佐藤佳奈「私が描く明日の農業」第8回全国農業関係高等学校エッセイコンテスト最優秀作品(福島県立会津農林高等学校 農業園芸科3年)
「ほほづゑ」92号特集「脳とこころ」より中村久雄・片桐衣里・堀内勉の座談会、「VAV ばぶ-27」より「北村透氏インタビュー(後半) 時代の懸崖と思想の自立」、「北斗」4月号より竹中忍「訃報 清水信の絶筆」・「編集後記」棚橋鏡代
単行本では句集『遅日』高橋佳雪(発行者
三光山清光院 善済寺 高橋秀城)
広瀬有紀「奇想の映画監督・寺山修司」(「北奥気圏」12号)、松浦克子「我が亭主」(「水晶群」72号)、菊田均「歴史徒然」(「時空」44号)、速水剄一「啄木の古里」(「四国作家」49号)、田口兵「やっとここまで」(「架け橋」23号)、野中康行「スズメが群れるわけ」(「文芸誌 天気図」15号)、菊地夏樹「相棒」(「あらら」8号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 4月30日(日)20時18分21秒
「西日本新聞」2017年04月29日(土)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「内に秘めること」
和田信子さん「逢ひみての」(「南風」41号)、立石富生さん「日を数える」(「火山地帯」189号)
中村順一さん「親父って何だった(上)」(「あかね」106号、鹿児島市)、和田奈津子さん「小さな嘘」(「原色派」71号、鹿児島市)、あびる諒さん「傾耳べからず」(「詩と眞實」814号、熊本市)
「ふたり」17号(佐賀県唐津市)より白石すみほさん「曼珠沙華」
「周炎」(北九州市)が59号で終刊。同誌より八田昴さん「サラリーマン作家」

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 4月22日(土)09時57分32秒
「週刊読書人」第3184号(2017年04月07日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
山野このみ「自宅カフェ『森のバロック』」(「創人&ほむら」合同刊3)、北村隆志「西洋見物と雑種文化論-加藤周一論ノート(3)」(「星灯」4号)、村上伸生「再び山頭火の句について」(「スクランブル」33号)
「イングルヌック」創刊号・2号より新城理「みる君どんな顔してる」・猿川西瓜「俺ら」、竹野滴「麩菓子」(「麦笛」16号)
階堂徹「張り子の家」(「詩と真実」3月号)、かなれ佳織「ダブルステッチ」(「民主文学」4月号)、北条ゆり「茶柱」(「まくた」219号)、大西真紀「トキオコシ」(「文芸中部」104号)、小島恒夫「わか家の犬たち」(「土曜文学」11号)、高橋秀城「菩薩行」(「虚空」52号)、笹原美穂子「湖」(「コブタン」43号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 4月 2日(日)10時19分6秒
「西日本新聞」2017年03月31日(金)朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「家という装置」
階堂徹さん「張り子の家」(「詩と眞實」813号、熊本市)、三東崇昇さん「狐の棲む家」(第7期「九州文学」37号、福岡県中間市)
後藤みな子さん「川岸」(「イリプス」21号)、「飃」104号(山口県宇部市)より藤山伸子さん「朝鮮冷麺」、由比和子さん「女絵師花里」(「文学街」348号)、水木怜さん「代り筆」(第2期「照葉樹」11号、福岡市)、「ひびき」10号(北九州市)より北九州文学協会文学賞小説部門大賞は高岡啓次郎さん「無口な女」
寺井順一さん『静かな隣人』(長崎新聞社)、玉川さん『金満家の憂鬱(ゆううつ)』(幻冬舎メディアコンサルティング)、深田俊祐さん「散骨」(私家版)椎窓猛さん「天窓舎”走馬燈”季録」(「九州文学」)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 3月15日(水)10時38分14秒
「週刊読書人」第3179号(2017年03月03日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
〈前半の詩を対象とした記述は省きます。〉
宮川扶美子「続いぬまち」(「黄色い潜水艦」65)
小長美津留「随筆 気づかなかった幸せの日々」(「架け橋」22号)、陽羅義光「昔日」(「全作家」104号、掌編小説特集号)、猿渡由美子「駅に立つ」(「じゅん文学」90号)、中谷恭子「詩 部屋」(「とぽす」60号)、伽藍みずか「銀座にバーをつくるまで4」(「四人」96号)、松村信二「葉末の露」(「詩と真実」812号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 3月 1日(水)09時40分36秒
「西日本新聞」2017年02月28日(火)朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「牢名主」
松村信二さん「葉末の露」(「詩と眞實」812号、熊本市)、桑村勝士さん「河口に漂う」(「胡壷・KOKO」福岡県須恵町)
宮川行志さん『不知火海野焔』(文芸社)、西田宣子さん『おっぱい山』(梓書院)、草倉哲夫さん『プリンクル物語 後編』(朝倉書林)
「村」8号(福岡県八女市)、「胡壷・KOKO」

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 2月17日(金)10時36分53秒
「週刊読書人」第3175号(2017年02月03日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
「野紺菊を描く」高橋裕子(「日本未来派 詩と評論」230号)、及川良子著『したたる瞬間を』
創刊、日本大学藝術学部文芸学科多岐祐介ゼミ発行「黒曜」より島崎葵「ファジー」・仲野真由「枝豆と猫」・井村佳歩「チョコレートを手に入れたら」・小山田美涼「剣の街」
若杉妙「私の岩下俊作像」(「海峡派」138号)
岡田朝雄「忘れえぬ人びと7 北杜夫さん」(「未定」21号)、黒羽由紀子「詩 すみれたんぽぽこき混ぜて」(「同時代」41号)、惣うえもん「お守り袋」(「詩と眞實」811号)、増永香菜子「永遠にサナギ」(「文芸」16号)、中村ちづ子「幸せの逃げ口」(「北斗」1・2月合併号)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 2月15日(水)11時10分20秒
2017年2月13日 (月)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載いたします。
「図書新聞」(2017年2月11日)評者・越田秀男
 《対象作品》「真っ白なキャンパス」(佐々川来太/黒曜創刊号)/「カラス」(川﨑正敏/静岡近代文学31)/「ウララ」(小畠千佳/あるかいど第60号)/「ジグソーパズル」(岸川瑞恵/九州文學第36号)/「喜蔵の決断」(塚越淑行/狐火第21号)/「電話のむこうでは」(山本恵一郎/漣第3号)。
「石本隆一・この一首」(鈴木成子・選/鼓笛№4―12)

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 1月31日(火)10時04分55秒
「西日本新聞」2017年01月31日(火)朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「血の繋がり」
片科環さん「背中の記憶」(「独り居」5号、福岡市)、牧草泉さん「奈津子と父の関係」(「海」第2期17号、福岡県太宰府市)
「草茫々通信」10号(佐賀市)は特集「〈ひとり〉を生きる-障害・人間・文学-」、吉松勝郎さん「ちぎれ雲(続編)」(「火山地帯」188号、鹿児島県鹿屋市)、同誌より所薫子さん「念願の作品展」、「海峡派」138号(北九州市)は笹田輝子さんの追悼特集・若窪美恵さん「まいど、鰻(うなぎ)屋です」・坂本梧郎さん「ラスト-ストラグル」最終回

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 1月28日(土)09時09分38秒
2017年1月27日 (金)付、「文芸同志会通信」http://bungei.cocolog-nifty.com/より転載いたします。
同人雑誌季評「季刊文科」70号/評・谷村順一氏
≪対象作品≫
内藤万博「愛a・ⅰ」(「夜咲(わら)う花たち」VOL 1・東大阪市)/早高叶「今は亡きラプンツエル」(同)/田中さるまる「イチゴの黒酢漬け」(同)/正木孝枝「春思」(「飛行船」第19号・徳島市)/渡辺勝彦「小骨」({R&W」第20号・愛知県}/高原あふち「オーバー・ザ・リバー」(「あるかいど」59号・大阪市)/泉ふみお「サンタクロースなんかいるもんか」(同)/猿渡由美子「ミスター・ヒビキ」(「じゅん文学」第88号・名古屋市)/とおやまりょうこ「リサ」(「孤帆」第27号・横浜市)/野沢薫子「寂しい朝」(「長崎文学」第81号・長崎市)/濱本愛美「だんじり祭」(「せる」第103号・大阪府)。

投稿者:ひわき  投稿日:2017年 1月19日(木)10時16分55秒
「週刊読書人」第3171号(2017年01月06日)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
明治大学文学部塚田麻里子研究室内群島の会編集「トルソー」創刊号より伊藤龍哉「禿の思想-「親鸞 白い道(三国連太郎監督)」・常野前彰子「知多半島稲の道」・林淳一「鏡花つれづれ草」・牧子嘉丸「ふるさとの山にむかひて-啄木と雨情」・小柳貴志「閉塞する天井」
関谷雄孝「白く長い橋」(「カプリチオ」45号)、吉留敦子「常磐線」(「AMAZON」11月号)、田中芳子「波の話」、桜井仁「よりよい短歌のために」(「静岡近代文学」32号)、紅月冴子「手のひらのいたみ」(「樹林」11月号)、浅田厚美「フランス刺繍」(「別冊 関学文芸」53号)、乾浩「乳牛ぶちとの別れ」(「槇」39号)