同人誌を作る
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以下は当HP掲示板からの抜粋です。
掲載に当たり、省略や語尾の書き換えなどをしています。ご諒承ください。

組織
発行所
ひわき2006年2月18日(土)10時55分8秒
「岩漿」(伊東市)14号の「編集後記」で「個人情報保護」について述べておられます。「今回はぺーネームが多かった」ことと、前号から「作者一覧に詳細な住所の記載がなくなった」そうです。「何か難しい世の中になったという気はしている。」という言葉は同感です。
よこい2006年2月19日(日)16時15分23秒
個人情報保護」のお話、共感です。「木曜日」の前号で、発行所を明確にしなかったことについて、同人誌評等で、各所から批判がありました。それには、もともと「木曜日」には発行所の概念がなかったことや、ゼミの在り方が変化した、といった事情もあったのですが、在り方が変わったところで、では例えば私なり誰かの個人宅を発行所として住所等の情報を公開するか、と考えた時、躊躇せずにいられなかったのです。今年からは、師の提言により、個人ではない以前の発行所住所を利用させてもらうことになりそうです。
「作品の最終頁の下段が空白になる」というお話は、「木曜日」では、タイトル頁の形式を決めないで、できるだけカットを利用してそこで調整しています。カットを選んだりレイアウトを工夫する、そうした割付作業が私の楽しみになっています。1年に1回だから楽しんでできるのですけどね。それと、昨年からは、できるだけタイトル頁を偶数頁にして各作品を見開きで始めたい、と考え、もちろん全体頁数として偶数に納めることもあり、そのために1頁の「埋め草」用のコラムコーナーなども作りました。1年に1回こっきりの同人誌ですので、作品には力が入りますが、ちょっと力の抜けたコラムが、じつは楽しいです。
作品紹介」コーナーは便利そうですね。文学フリマのような場所などでも、とても効果的な気がしますし、同人誌って、友人知人が主な読者であり、知人の文章しか読まない読者ばかり、という面もありますが、作品を紹介することで、ほかの作品にも興味をもってもらえるかもしれない。よいアイデアですね。
ひわき2006年2月21日(火)09時13分45秒
編集についての色々ですが、発行所は私たちも迷いました。現在はメンバー3人ですが、代表者は「なし」です。それぞれが自分が代表者と思って背負って立ってくれ、という考えです。それでメンバーの連絡先は明記しますが、発行所は印刷を頼んでいる所になってます。そちらに届いた郵便などは回送してもらい、迷惑を掛けているのですが。今のところ人数が少ないからこういうことができるのでしょうね。
空白も気になりますね。私の所では、各自、偶数ページにすることが責任づけられています。ですから割り付けした後に自分でどうにかします。たいてい文章をいじって調整しますが、1ページまたは下段をコラムやエッセイで埋めても構いません。こんな場合は、インターネットで遣り取りできるのは便利です。
鶴樹2006年2月21日(火)20時18分46秒
同人誌の発行所の設定は、個人情報の問題もありますが、発行所が責任者と同一視されることがあるかも知れないということで、私の所属している別の同人誌「砂」の会でも話し合いがもたれました。その結果、連絡所として会員の誰かの住所を使うことになりました。すると、合評会の会合の会場を各自治体の会館を使う時には、その地区に住む会員の所在地を連絡所にして使用権利を得るというようなことも出来るようになりました。連絡所なので、編集権者とは関係がないので、気楽に引き受けてもらえるメリットがあります。
合評会
ひわき2006年6月 7日(火)09時51分18秒
合評会は、私の同人誌ではやりません。ふたりだけですから、合評会もないのが当たり前かもしれませんが、基本的には作品は作者に責任がある。発行後に、気が向けば感想を伝える程度です。ただ何か自分の作品に関して訊いてみたいことがあれば、質問します。以前、大きな同人誌に参加していた時は、作品提出後に掲載するかどうかを編集部が決定。発行後は合評会でした。この場合、ひとりまたは少数の人の価値観に偏ってしまう可能性があります。その価値観が多様で説得力あるものならいいのですが、必ずしもそうとは限らない。また合評の場で理論的な論争がなされればよいのですが、それも難しい。福岡では合評をしなくても各新聞が同人誌評を掲載してくれるし、研究者や評論家の方々が協力的で個人的に感想を聞く機会もあるのは大きいです。
兵頭2005年6月 8日(水)11時02分36秒
誤字の件。原点は自己責任として、厳しいです。合評会の初めに怖い(?)先輩方より「○ページ○行の…」と延々と指摘されます。新人さんはこれで真っ青になります。私は自分にも甘い分人にも甘くて、いまだに厳しく言えません。でもやはりここをおろそかにすると、同人誌は間違った方向に行くんじゃないかとは思っています。正直言って、その役目を自分が引き継ぐときがくるのが、気が重いです。
編集
編集の流れと校正
ひわき2005年7月20日(水)18時29分11秒
「サークル村」(福岡市)の加藤さんより、『パソコンで書く原稿の基礎知識』と『校正記号の使い方』2冊をいただきました。こんなのがあるんですね。*や&などの名称一覧もあって、便利です。発行元は日本エディタースクール。HPは文末のとおりです。トップの画面左側「日本エディタースクール出版物」で注文できます。この2冊はそれぞれ税別で500円です。
よこい2006年1月23日(月)22時53分1秒
「木曜日」は書き手ありきで、書き手の書きたいように書いたまま掲載しています。編集担当(私)の怠慢かもしれませんが・・・。しかし、今年は私個人が早く書き上げたため、どうせなら精度を上げて掲載したいと思い、同人誌発行前に前倒しで合評してもらおうか、などと考えているのです。合評の意見に基づいて、書き直したものを載せようか、と。みんながそうするのではなく、選択肢のひとつとして、ですが。
また、著者校正などは、何回くらいしていますか? 以前のように写植や活字など、人の手が入っていた時代と違い今は自分が作ったデータでの遣り取りが主流だと思います。そうなると、間違いは自己責任の面が強くなります。著者校正は、誤字などの基本的な修正にとどまらずに、読み返したら直したくなった、といった内容面にまでおよぶケースも多く、やればきりがないようにも思います。なお、私たちは、データ渡しであるため、その後はレイアウトなども編集任せで、基本的に著者校正は行っておりませんでした。しかし、それについても、迷っています。
ひわき2006年1月24日(火)13時31分59秒
「胡壷・KOKO」の場合は二人でやっているので、少し事情が違います。ふたりの間では自己責任です。メール添付で送られてきた原稿をレイアウトするだけで、そのまま印刷所にこれまたメール添付で送ります。校正は一切せず、そのまま本が出来上がります。時間が迫っていて相手の作品を見る余裕もないし、私が本が出来てからゆっくり読むのが好きということもあります。他の人の作品を掲載する場合は、これまで投稿してくれた人は同じくノーチェック。それ以外の方は、ふたりで読んで表記についてまで細かく伝えます。まだ前例が少ないので、場合に応じて遣りやすい方法で、と考えています。
以前いた同人誌は同人数が多く、提出作品は編集部みんなで回し読みをしていました。編集会議でそれぞれの作品について話し合い、掲載するかどうかを決ます。いずれの場合も、作者に細かく内容を伝えていました。
ひわき2006年1月25日(水)12時46分54秒
「第V期 サークル村」(福岡市)は、はっきりしたルールはありません。「投稿します」と言った人が、気になれば同人の誰かに頼んで原稿を見てもらいます。気にならなければ、直接、提出。受け取ったら手書きのものは入力し、ファイルで受け取ったものはそのまま割付をします。この時点で明かな誤記などは指摘し、本人に返して校正してもらいます。内容には触れません。
「河床」(久留米市)は文章勉強会のメンバーが発行している同人誌ですので、提出原稿はすでに合評が終了しています。割付だけして本人に送り、校正してもらいます。
ひわき2006年2月18日(土)10時55分8秒
「岩漿」(伊東市)14号の「編集後記」を読んでいて、裏作業の苦労に同感。「手書き原稿の入力と校正」は、やはり協力者あってのことですよね。「作品の最終頁の下段が空白になる」というのも、「二、三ページごとにあったのでは隙間だらけで誌面が寒い」ですよね。いわゆる「埋め草」を使ったりしますが、編集し終わって埋めていく作業も大変。
よこい2006年6月 7日(火)11時32分14秒
『木曜日』は明らかな誤字くらいは直すようにしていますが、文章には一切手を加えません。誤字訂正をはじめたのも、これは同人誌と言うより私独りの意見ですが、合評の席で、最初に発言される師匠が誤字の指摘をするなんてやりきれん! というのが最大の理由です。
版下作り
よこい2005年7月 4日(月)23時19分52秒
教えていただきたいのですが、PCで版下を作られているみなさんは、フォントはなにをお使いですか? 私たちは前回、互換性やバリエーション等を考慮してMS明朝を使いましたが、やはり違和感がありました。横書き用のフォントなのかな、と。それ以前はリュウミン・ライトを使いましたが、色々問題がありまして。
小島2005年7月 5日(火)06時47分2秒
PCでの版下作りは、当誌もMS明朝を使っています。他のフォントで試みてもみましたが、フォント数が少なかったりして使えませんでした。MS明朝もちょっと線が細いのでウェイトが何種類かあればいいんですが。
きうち・みつお2005年7月 5日(火)07時39分33秒
静岡県伊東市の「岩漿(がんしょう)」です。経済的理由で今回の13号から版下づくりを始め、印刷費を10万円以上節減しました。初めてのことなので試行錯誤して長時間奮闘しました。結局選んだ方法は以下の通りです。ご参考までに。
2段組。字数23。行数20。フォントMS明朝。10ポイントにすると線が細いので・・・活字10.5ポイント。ワード形式をそのまま使用。結果は、高齢者もかなりいることから、以前より読みやすいと好評でした。
よこい2005年7月 5日(火)13時16分0秒
線の細さについては、前回データでもなく版下紙納品を申し出ると、印刷屋さんより「インクジェットプリンターは文字が太りますよ」と注意を受けました。表紙のほかにも巻頭言や目次といったレイアウトに気を使うページにイラストレーターというソフトを使おうとしていたのですが、なるほど自前のプリンターでは文字が太くなり、これでは使えない、ということで、表紙だけはデータで渡し、それ以外はすべてワードで作成しました。レイアウトを考えるとワードのほうが大変でしたけれど、ワードでは文字の太りがみられなかったのです。でも、もしかしたら他の一太郎などほかのワープロソフトを使えば、太らせることができるかもしれませんね。
ひわき2005年7月 5日(火)13時24分29秒
1頁を何字で組むかは、大きな問題です。それによって費用が違ってきます。当方の「胡壷・KOKO」はMS明朝で9.5ポイントです。作品最初の頁は1段組で、上部にカットが入ります。「文学界」の真似です。他は25字22行の2段組です。以前は9ポイントで組んでいてもっと頁当たりの字数が多かったのですが、老眼が始まって苦しくなりました。以下は、版下づくりのことなどを列記してみます。
1985(昭和60)年「女たち」という投稿誌が創刊され、加わりました。この頃は手書き原稿を内職の和文タイプで打ってもらい、それを写真製版していました。こで困るのは割付です。何編かの文章を順序だけ考えて頼むと、ものすごくヘンなことになります。そこで、1行17字なら、手作業で元原稿に17字ごとにマークを入れて行数を数えていました。行数が出たら、それに従って掲載順や題字およびカットの配置を考えます。これが、ものすごくたいへん。私などすぐに頭がボーッとして、何回も数え直し、それでも間違ったりしていました。
そのうちパソコンを購入し、手書き原稿を入力していました。これだと自動的に○字○行に並べることができます。文章の並び順の入れ替えも簡単です。あれこれやってみて、題字を5行分取ってこの順序にすればきれいに納まるなあ、とか自分なりに試行錯誤し本文を版下同様にレイアウトできるようになりました。それを見た印刷屋さんが、「ここまでされるなら、もう版下を自分たちで作ったら? そうするとかなり安くなりますよ」と言ってくれました。
1988(昭和63)年、印刷屋さんの教えを請い、原版を作ることになりました。この頃はまだプリンターの性能が悪く、読みづらいギザギサの文字です。パソコンのワープロソフトもまだ簡単なもので、ルビなどは下に()付きで入れ、題字は大きなフォントでプリントアウトしたものを後で貼り付けていました。出来上がったものを写真製版用の台紙に貼り付けるのですが少しでもずれるとそのまま本になるので、貼り直しがきくようにスプレー糊を使いました。張り方も順序どおりではなく、4枚貼りなら1枚の紙に裏表印刷して中心で折り曲げたときに通し番号になるよう貼っていきます。
その後、ワープロソフトの性能はものすごい進歩を遂げ、「できないことはない」と言えるほどになったと思います。しかし大所帯の同人誌ではこんなこともできず、フロッピー提出で後は全て印刷屋さん任せでした。
2003年、ふたりで「胡壷・KOKO」という同人誌を始め、その時から組んだ版下をインターネットで送ってそのまま製本してもらうようになりました。私は「一太郎」を使っています。頁番号やヘッダも入れ、カットもスキャナーで取り込んだものを貼り付けて、とにかく出来上がりそのままに組みます。組んだものは執筆者にメール添付で送り校正してもらいますので、印刷屋さんに送った時点で終了です。パソコンを使わない人の原稿は手分けして入力し、郵送で校正してもらいます。表紙も画像を送り、これだけは実際に見てみないと色の感じが判らないので見本を確認します。
よこい2005年7月 6日(水)16時27分0秒
『木曜日』も最初は和文タイプだったと聞いています。その後、各自がワープロで持ち寄ったものをメンディングテープで貼り付けて版下としていました。
でも、いまだにワープロ愛用者が数人いるし、PCもMACだったり、一太郎だったり、統一はとれません。今でもフロッピーで提出してもらっています。それをリッチテキストコンバータというソフトでテキスト文書に変換してから、『木曜日』のフォーム(A5版、10P、25字×23行×2段組)に流し込んでいます。ワード利用でメール環境を持っている人からのメール入稿も受け付けていますけれど、メール環境のない人も多いのです。ただし、章見出しの体裁や禁則処理、行頭カッコの扱い、行空きなど、変換時に不具合が発生しかねないので、25字詰だけは守ってもらい、原則的にあらかじめ打ち出した原稿の提出もしてもらっています。
表紙やカットは、著作権のないもとを漁りました。作品ごとの最終ページの空白部分をできるだけ減らすよう、全体行数に合わせてタイトルページのレイアウトを個別に考えて、そこにカットを入れていますが、今年などは、タイトルもインターネットからフリーフォントを漁って使い、かなり大胆に遊んでしまい、文芸同人誌らしからぬ品位には欠けた誌面かもしれませんが、耽美な仕上がりになったかと自負しています。印刷所のよいところが見つかって、その美しさも相俟って、同人たちにも好評でした。でも、それも1年に1回のことだからできるんですよね。
ちなみに、「木曜日」は毎号巻頭言で漢詩を載せているのですが、フリーフォントの中には漢字の宝庫もあり、おかげで漢詩のあり得ないような漢字にも対応できました。まったくPC様々です。
私が感じているMS明朝の違和感は、「胡壷KOKO」さんや「文芸誌O」さんを拝見するかぎり感じられないので、字詰・行詰・大きさのバランスの問題なのかな、と思い始めました。再考しようと思います。
ところで、禁則処理や行頭カッコ、章見出しの体裁などって、誌としてのルールなどを設けているのでしょうか? 「!」「?」の後の空きや、それらが行末にきたときの処理なども・・・。同人たちの好きなように、と言うと、みんな「まかせる」と言うんですよねぇ〜。センテンス内の鉤カッコが行頭にきた時など、半角にしたいのが個人的意見ですが、ルールは作りたくない。作成ルールって、あるんでしょうか?
ひわき2005年7月 7日(木)10時28分27秒
拙誌は表紙もカットも手作りです。まったくの未経験ですが、見るのは好きなので楽しんでます。表紙は雑誌の好きな部分を切り取ってコラージュします。描く技術はないので、これだとどうにかなります。カットは古い陶磁器の模様を手書きコピーします。思いっ切り墨の濃淡をきかすと、それらしくなります。どちらも自分の好みのものを集めただけですが、おもしろいです。
空白部分は気になりますよね。題字である程度、調節しますが、どうしようもない場合は「あと5行以上、足して」とか「3行以上、削って」とか作者に頼みます。
文章の体裁も、気になります。間違いではないし基本的にはどうしようと作者の自由ですが、それが個性と感じられる場合と、無知と受け取られる場合があります。迷う時は『記者ハンドブック 新聞用字用語集』を参考にしています。各社が出していますが、私は共同通信社のものが最も使いやすいと思います。あと、好きな作家の文章も読んでいるうちに頭に入りますから参考になってます。他人の文章で体裁が異なる場合は根拠を示して、「基本はこうです」とひと言いいます。それでもご本人が「こうしたい」と言えば、仕方ないです。
完成
同人誌を送る
あせい2007年11月 8日(木)08時59分32秒
問題は限られた発行部数300で、送付先をどう選定するかです。全国の主だった中央図書館はHP検索で調べることができますので、その他の「ここは送っておいたほうがいい」という施設を是非お教えください。県名と施設名・団体名・社名などだけでも結構ですから、宜しくお願いします。
日和貴2007年11月10日(土)16時06分15秒
現在は66カ所くらいへ送付しています。地元の新聞社や新聞の同人誌評を書いている評論家にも送ります。九州は新聞が同人誌に親切なので。私が住む町の図書館にも。福岡は小さいので文学関係イベントなどで知り合いになる機会もあり、同人誌を好意的に受け止めてくださる方にも送ります。
日和貴2007年12月 2日(日)12時12分25秒
リストアップしてみました。
文學界・週刊読書人・図書新聞・文芸同志会・文芸思潮・国立国会図書館・日本近代文学館・三康図書館・自費出版図書館・文芸年鑑
よこい2007年12月 8日(土)17時48分28秒
同人誌送付先については、こうゆうところもあるよ、とどんどんみなさんで書き込み、そのうえで、実際に送付する線引きは、各誌各人のご判断によると考えればよいのではないでしょうか。たとえば、弊誌は拠り所といえる場所が明確ではありませんから、図書館などにも送っていませんし。いや拠り所は関係ないですね。だって、国会図書館にも送っていませんから。
日和貴
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新聞の地方紙や新聞社の地方局に送ってはどうでしょうか。たくさん送られてきて、動いてくれないものかしらと思います。できれば一筆そえて。