投稿者:ひわき 投稿日:2009年12月30日(水)15時53分45秒
「図書新聞」第2948号(2010年1月1日)「同人誌時評」(12月)たかとう匡子氏筆
「草野心平研究」第12号(草野心平研究会)、「個性」第35号(個性の会)より北村方志「足立巻一覚え書きA
立川文庫と池田蘭子」、「イリプスUnd」第4号(イリプス舎)より劉燕子の論考「色淡き血痕のなかで−二〇〇九年六月三日〜四日、香港」と「小野十三郎・初出版『詩論』A」(昭和17年「文化組織」3月号掲載分)の紹介、「文芸静岡」第79号(静岡県文学連盟)の特集は「比喩の力」、「碑」第93号(碑の会)より昆道子「あしかけ四日」、「せる」第82号(グループ「せる」)より奥野忠昭「公園からの裏通り」、「南風」第26号(南風の会)より和田信子「ミッドナイト・コール」、「ENTASIS」は福井久子・山本美代子・田中荘介による詩誌創刊号
投稿者:ひわき 投稿日:2009年12月29日(火)16時21分51秒
「西日本新聞」12月29日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
<随筆・エッセーより>
永吉豊さん「慟哭の海
七重浜に立つ」(「海峡派」117号、福岡県北九州市)、舟橋広子さん「絶望のとなりで…」(「邪馬台」173号、大分県中津市)
「あかね」(鹿児島市)の随筆課題「時代・とき」より、行弘和子さん「先が見えない」、成尾愛子さん「時の流れ」
<本欄の1年を振り返って>
1年で取り上げたメイン24作品の同人雑誌別は、「九州文学」(福岡県中間市)と「詩と真実」(熊本市)から4作品ずつ、「竜舌蘭」(宮崎市)・「南風」(福岡市)・「海」(福岡市)から2作品ずつ、他に8誌から1作品ずつ。単行本2冊。
単行本2冊の麻生富久男さん(『残燭』)、倉岡俊子さん(『日めくり』)は共に大正のお生まれ。他に『東ヌプカウシヌプリ』河精太さんも昭和3年のお生まれ。
「すとろんぼり」(福岡県久留米市)や「九州文学」(同県中間市)には、若い書き手が育っている。
松本清張生誕百年の特集「敍説」V、4号
投稿者:ひわき 投稿日:2009年12月24日(木)16時12分55秒
「毎日新聞」西日本地域版2009年12月21日(月)朝刊「言葉の森から」小説編<10〜12月>松下博文氏筆・タイトル「気配と感覚の文学」
河合愀三「霧と蜘蛛と」(「龍舌蘭」177号)、松ケ迫美貴「ムジナ」(第13回福岡県高等学校総合文化祭文芸コンクール散文部門最優秀作品)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年12月16日(水)13時52分13秒
「週刊 読書人」第2817号(2009年12月11日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
渡辺能江「僕は猫派に変身した」(「回転木馬」19号)、篠原敦子「『その夏、乳房を切る』を自費出版して」(「時空31号)、村岡功「小林秀雄をめぐる私的序想」(「新現実」102号)
<『その夏、乳房を切る』は第12回日本自費出版文化賞個人部門賞受賞>
「文芸静岡」79号より嶋田峰子「『くにおの談話室』から」
森啓夫「古里崩壊」(「文学街」267号)、難波田節子「坂の町の家族」(「全作家」75号)、甲斐ゆみこ「遠くはなれた場所で」(「詩と真実」725号)、杉山夏太郎「『坊っちゃん』103年」(「文芸長良」20号)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年12月 1日(火)16時17分46秒
「西日本新聞」11月27日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「不幸」
角田真由美さん「赤い爪」(「詩と真実」725号、熊本市)、有森信二さん「月蝕」(「海」第二期二号、福岡市、花書院発行)、同誌より由比和子さん「帰還」・牧草泉さん「参考人浜野シズエの供述書」
河精太『東ヌプカウシヌプリ」(青■社発行)
相加八重さんの個人誌「二十一せいき」12号(大分市)より「糸山村立芋の迫小学校で」、「宇佐文学」47号(大分県宇佐市)より深井津音夫さん「ガラス戸の家」
「詩と真実」は元編集長中田幸作さんの追悼特集で遺作「折錨」第四部「帰郷」冒頭部を掲載
投稿者:ひわき 投稿日:2009年11月24日(火)17時58分42秒
「樹林」vol.538(09年11月号)
小説同人誌評30「着地点の難関」佐々木国広氏筆
林さぶろう「行きどまりの旅」(『せる』第81号)、銚布坂大「紛失した地図」(『とポす』第47号)、中村覚「長い道 重い荷物」(『滋賀作家』第108号)、滝沢玲子「想定外家族」(『あべの文学』第9号)、藤牧久雄「風の盆夢物語」(『PEN』第4号)、島田勢津子「アスペシンガー」(『黄色い潜水艦』第51号)、山脇一利「空飛ぶ猫」(『AMAZON』第436号)、沢野繭「プランターの庭」(『白鴉』第24号)、赤堀美子「雷雨」(『文学空間』第43号)、野沢霞「青いバラ」(『玉葱』創刊号)、北村順子「ケルン」(『婦人文芸』第87号)、ひわきゆりこ「運河」(『胡壷』第8号)、高田杜康「劇場の悦楽」(『北斗』第559号)、町永妙子「バブコック通り三十九番地」(『あめんすい』第22号)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年11月13日(金)08時47分12秒
「週刊 読書人」第2813号(2009年11月13日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
「かわばた文芸」13号の松下八重子「猫と私」、矢田山聖子「おんな万事塞翁が馬」(「視点」71号)、美月麻希「揺れるワンピース」(「白鴉24号)、柴田宗徳「子規の妹」(「流氷群」52号)、「断絶」105号の海野弘「武蔵野すこしずつ」
林由佳里「あの日へ続く道」(第7期「九州文学」7号)、柴田耕平「車掌長居の終着駅」(「鉄道林」49号)、大重道子「卒論模様」(「私人」67号)
「図書新聞」第2940号(2009年11月7日)「同人誌時評」(11月)志村有弘筆
柴田宗徳「子規の妹」(「流氷群」第52号)、乾宏「圓城寺日胤」(「槇」第32号)、花本龍之介「南北怪談地獄」(「大衆文芸」第69巻第9号)、小坂忠弘「奇譚倶楽部」(「カンテラ」第22号)、吉岡紋「家族合わせ」(「九州文學」第529号)、福井ゆかり「貧乏神」(「てくる」第6号)、葉山修平の小説「新釈閑吟集」(「風の道」第3号)
エッセイでは、中村晃「近代小説と実存主義」(「春秋山形」)、横倉忠二「故郷北竜町と千葉との関係」(「海蛍」第2号)
詩誌では、「COALSACK」第64号より、くにさだきみ「闇の現」、水崎野里子「広島平和記念資料館にて」、郡山直「今夜も月が泣いている」、楊原泰子「ビルケナウのタンポポ」、森常治「八月の精霊」、鈴木比佐雄「被爆手水鉢の面影」他、堀内利美
短歌では、「彗星」第4号の美濃和哥
俳句では、木田千女・宮谷昌代(「天塚」第191号)
本所太郎『あの頃のスケッチ抄』(鳥影社)、藤蔭道子『慕情』(龍書房)、鈴木比佐雄『鈴木比佐雄詩選集(コールサック社)
山本四尾主宰の詩誌「墓地」が第66号にて休刊、「季刊春秋山形」が第20号で終刊
「槇」第32号が田村百代追悼号
投稿者:ひわき 投稿日:2009年11月11日(水)08時33分46秒
「讀賣新聞」(時評−小説)西日本地域版2009年11月10日夕刊・松本常彦氏筆
題:暮らし支える絆描く
和田信子「ミッドナイト・コール」(「南風」26号)、角田真由美「赤い爪」(「詩と真実」725号)、足立正男「オペラチオン」(「龍舌蘭」177号)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年11月 9日(月)13時00分29秒
「季刊文科」第46号2009年10月31日発行
「同人雑誌季評」
◆松本道介氏「言語の運命」
「作家」(46号、名古屋市)より小森好彦の水村美苗「日本語が亡びる時」(筑摩書房)の書評、同誌よりさとりあい「さくら草が笑った」
多門昭「杠(ゆずりは)」(「文芸復興」120号、船橋市)、同誌より堀江朋子「チャレンジャー・リポート−須崎御用邸と旧三井海洋生物学研究所」、西澤建義「フランドル雑感」、会田武三「卍(まんじ)」、森下征二「おさん狐の宿」(未完)
昆道子「うすい皮」(「碑」92号)、井藤藍「雛罌粟」(「法羅」61号、交野市)、「飢餓祭」(32号、奈良市)より神盛敬一「衝海町(つくみまち)」、高橋るい子「智恵子の坂道」(「采」11号、静岡市)、亜木康子「幸福公園」(「湧水」43号、東京都)、同誌より飛田一歩「桜色の棺」
◆勝又浩氏「草木のある……」
千田佳代「猫ヲ祭ル」(「朝」27号、我孫子市)、芝野慶子「山の黙(もだ)」(「別冊檜」30号、神戸市)、泉紀子「へびの通るみち」(「風の道」3号、東京都)、同誌より吉田慈平「猫の思想」、森静泉「ふりかけごはん」(「狼」54号、高崎市)、小梢「ハーバードのぶらんこ」(「木曜日」25号、東京都)、長瀬葉子「言えなかったこと」(「とぽす」47号、茨木市)、松田實靭「水虫の泥」(「勢陽」21号、伊勢市)、吉保知佐「いま伝法物語」(「AMAZON」435号、尼崎市)、青海静雄「らしく」(「午前」85号、福岡市)、同誌より吉森康夫「筑紫の風」、森岡久元「青磁のひび割れ」(「酩酊船」24号、宍栗市)と「神楽坂百草会」(「關學文藝」38号、西宮市)
前記「酩酊船」より前之園明良「長い残余の生」連載2回目、「日田文學」(57号、日田市)はこの復刊30号をもって休刊。同誌より河津武俊「コスモスの花」と「雲の影」、「碑」(92号、横浜市)上坂高生「蕗の薹」
●同人誌の現場から
「同人誌内循環」樋脇由利子(同人誌「胡壷・KOKO」所属)、「只管に歩む」竹中忍(月刊同人雑誌「北斗」主宰)、「『酩酊船』−この長い鈍なる航海」前之園明良(「酩酊船」編集人)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年10月30日(金)15時05分52秒
「西日本新聞」10月29日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「死と少年少女」
石峰意佐雄さん「少年時」(「火山地帯」159号、鹿児島県鹿屋市)連載10回で完結。
美山みち子さん「瑠以子」(「南風」26号、福岡市)
「火山地帯」は大迫忠信さんの追悼号。大迫さんの「霧島吟行記」、立石富生さんの「やさしい共犯者」はじめ追悼文掲載。
「午前」86号(福岡市)より青海静雄さん「偽学生と哲学」、吉森康夫さん「筑紫の風」
「周炎」42号(北九州市)より推薦作として久我秀茂さん「長安の白梅」、暮安翠さん「グレアム・グリーンの墓を訪ねて」
「無辺」14号(熊本市高森町)は阿蘇ペンクラブの機関誌。特集コラムのテーマは「風」。阿蘇在住作家の川崎のぼるさんのコラム掲載。
投稿者:ひわき 投稿日:2009年10月29日(木)13時18分42秒
「図書新聞」第2938号(2009年10月24日)「同人誌時評」(10月)福田信夫筆
見出し「女性が主宰する同人誌に惹きつけられた」
『宮古島文学』第3号の特集「宮古島で生まれた詩人たち」より岡本定勝、伊良波盛男ら8人の詩と市原千佳子のエッセイ
『新しい天使のための…』4号より大坪れみ子「現代詩が目指すべきもの
石川啄木に学ぶ」
『惟(ゆい)』4号より紫野京子の連載「風の起こる処」
『群系』第23号は「生誕百年の作家たち」と「『私』の好きな詩
鑑賞と論考」の特集。特集Tはラミレス・マイケルら12人。Uは永野悟ら16人。小林弘子「松本清張雑感」、安宅夏夫の「松本清張−本歌取りと取材の徹底−」
『一宮文学』第33号より伊藤芳昭「放生閑中汗簡記」
SF短歌同人誌『フロンティア』第77号より松宮静雄の連載「悔恨の遠い日々(三)−戦後の回想
上」。同誌は次号にて終刊
『シリウス』第19号宇野秀「野人政治家風見章の真実−ソ連参戦をいち早く予言−」、一ノ瀬綾「我が人生
独り芝居」
『層』110号より中沢正弘「晩秋のゲート」、小田切芳郎「雪崩の谷(連載第9回)」
『あべの文学』9号、「追悼
松浦保さん」奥野忠昭ら11人
「週刊 読書人」第2808号(2009年10月9日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
小松陽子「春の夢」(「木木」22号)、同誌より河村剛「家系の記」
藤岡侑子「紅花は語る(「アミーゴ」62号)
「矢作川」10号の著者紹介がユニーク。同誌より小野滋美華「江戸のリサイクル」、大浜太郎「良寛さん」
「群系」23号より間島康子「埴谷雄高『闇の中の黒い馬』」、高比良直美「詩人野上彰の足跡を訪ねて海鹿島(あしかじま)へ」
「千年紀文学」81号より小畑精和「物語の相対化と現実の希薄化」
津坂治男「軌跡」50号、遠山アキ「チャッコピー先生奮闘記」、岸本静江「岸田劉生」(「槇」32号)、上田千之「晩年の家」(「渤海」58号)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年10月11日(日)21時50分52秒
「三田文學」第99号・秋季号・2009.11.01発行
対談「新 同人雑誌評」勝又浩氏・伊藤氏貴氏
今号で取り上げられた作品
野坂喜美「旅支度」(「米子文学」55号、米子市)/神盛敬一「衝海町(つくまみち)」(「飢餓祭」32号、奈良市)/夏川戸詠子「そして、渦の中」(「飢餓祭」32号、奈良市)/山口碧「田舎教師」(「詩と眞實」720号、熊本市)/難波田節子「夕映えとりんどう」(「河」150号、東京都)/納富泰子「パートタイム」(「胡壷・KOKO」8号、福岡市)/有坂広一「憧れの男」(「じゅん文学」60号、名古屋市)/傳頻伽「ピグマリオンの妻」(「じゅん文学」60号、名古屋市)/板坂剛「『炎の変奏曲』」(「北方文学」62号、新潟県長岡市)/朝岡明美「辛夷の家」(「文芸中部」81号、東海市)/広瀬弘章「赤と白」(「高知文学」35号、高知市)/広小路尚祈「ショートショートな週末」(「デラックス文藝猫背」創刊号、愛知県一宮市)/岡野陽子「身の程知らずの猿」(「文藝軌道」10号、神奈川県中郡)/あべゆきえ「プラスティック
エレジー」(「文藝軌道」10号、神奈川県中郡)/石毛春人「ふるさとは遠くにありて……」(「新現実」100号、東京都)/塚越淑行「変な人たち」(「まくた」264号、横浜市)/山川文「蛇口」(「佐賀文学」26号、佐賀県嬉野市)/中島隆「犬小屋エレジー」(「雑記囃子」8号、伊丹市)/宮本誠一「烙印」(「詩と眞實」719号、熊本市)/桜井克明「夢の中から」(「残党」29号、神奈川県高座市)/上山和音「リアル」(「樹林」533号、大阪市)/青木哲夫「渓間の笛」(「アンプレヤブル宣言」15・終刊号、愛媛県今治市)/各務麗至「此の世にて
補記」(「戞戞」31号、香川県観音寺市)
ベスト3
勝又氏:夏川戸詠子「そして、渦の中」(「飢餓祭」)、神盛敬一「衝海町(つくまみち)」(「飢餓祭」)、あべゆきえ「プラスティック
エレジー」(「文藝軌道」)
伊藤氏:夏川戸詠子「そして、渦の中」(「飢餓祭」)、野坂喜美「旅支度」(「米子文学」)、中島隆「犬小屋エレジー」(「雑記囃子」)
前回のベスト3と今回分を合わせた中からの推薦作は、両者ともに「ウロボロスの亀」。
よって、今期の同人誌推薦作は「ウロボロスの亀」に決定しました。
投稿者:ひわき 投稿日:2009年10月 3日(土)08時34分31秒
「西日本新聞」9月28日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「象徴」
吉岡紋さん「家族合わせ」(第七期「九州文学」7号、福岡県中間市)、久保輝巳さん「看板」(「龍舌蘭」177号、宮崎市)
林由佳莉さん「あの日へ続く道」(「九州文学」)、同誌より興膳克彦さん「空渠の歳月」
戸川如風さん「島」(「詩と真実」723号、熊本市)
「すとろんぼり」7号(福岡県久留米市)より後藤みな子さん「樹滴」連載7,岩下祥子さん「尾形亀之助の詩について」
福田章さん『カルデラ・ショック!』(あそ星文堂刊)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 9月10日(木)08時37分27秒
「図書新聞」第2932号(2009年9月5日)「同人誌時評」(9月)たかとう匡子氏筆
「第2次未定」第89号(未定俳句会)は創刊30周年記念号。特集「詩の現在・詩は死んだのか」より稲川方人の古賀忠昭講演録を掲載。
「ES白い炎」第17号は「異種交配」を特集。
「玲瓏」第73号(玲瓏館)鈴木漠「活字表現としての詩歌−笠原玉子詩集『この焼け跡の、ユメの、県(あがた)』、「石榴」第10号(石榴編集室)高雄祥平「樋口一葉から野溝七生子と尾崎翠へ**つづいて尾崎翠」、「せる」第81号(グループせる)若林亨「こっこや」、「月水金」第33号(月水金同人会)河合火骨「真夜中の霊柩車に乗る幼女」、「湧水」第43号(湧水の会)大原紅子「白い花」、「耳空」(「耳空」組)創刊号
「週刊 読書人」第2804号(2009年9月11日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
陶山竜子「思い出の人」(「婦人文芸」87号)、一ノ瀬綾の小説「我が人生 独り芝居」(「シリウス」19号)
「中部ペン」16号より堀江光雄「牛マンダラ」(第22回中部ペン文学賞受賞作)、連載座談会「日本の戦後文学再検討」
「海」第二期創刊号より織坂幸治「現代教育考」、由比和子「桜」、牧草泉「氷海の航跡」
三田村博史インタビュー「同人誌は、いま、どこにいるのか?」(「カプリチオ」30号)、西園春美「こおりの音」(「詩と真実」八月号)、大森捷二「豪傑芭蕉」(「四国作家」41号)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 9月 9日(水)08時32分17秒
「讀賣新聞」(時評−小説)西日本地域版2009年9月3日夕刊・松本常彦氏筆
題:女性特有の世界巧みに
垂水薫「同行(どうぎょう)」(「照葉樹」7号)、木山葉子「鍔広の黒い帽子の女」(「木木」22号)、井上百合子「百舌」(「火山地帯」158号)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 9月 7日(月)13時16分33秒
「西日本新聞」8月28日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「死の周辺」
吉村滋さん「金婚式」(「詩と真実」722号、熊本市)、高崎綏子さん「水脈」(「海峡派」116号、北九州市)、西園はねみさな「こおりの音」(「詩と真実」)
「照葉樹」7号(福岡市)垂水薫さん「同行」、水木怜さん「遊境」「銀玉と吉子(きちこ)」
「二十一せいき」11号(大分市)、相加八重さんの個人誌より「鳶(とび)師」
「木木」22号(佐賀県唐津市)は漢詩や短歌も掲載され多彩な誌面作りの総合文芸誌。小説は下川内遙さん「カマイタチ」、木山葉子さん「鍔広の黒い帽子の女」、小松陽子さん「春の夢」。連載中の河村剛つん「家系の記」完結。
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 8月16日(日)14時53分7秒
「週刊 読書人」第2800号(2009年8月14日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
西本綾花「弧と球、あるいは∞(無限大)」(「三田文学」98号)、樋渡喜美子「赤ちょうちん」(「佐賀文学」26号)
「九州文学」6号、高尾稔追悼より畑島剛
「同時代」26号、特集「掌・手・て」より富田裕「天と地を結ぶ手」、谷口正子「『手』
「私小説研究」(法政大学)10号、終刊号の特集「私小説の可能性」より勝又浩「同人誌と私小説」、秋山駿「私小説は〈革命〉」(インタビュー)
「人物研究」23号より野口周一「知られざる下村湖人」、安宅夏夫「竹久夢二新説」、松本卓「ユニクロ・柳井正の決断」
陽羅義光「安吾に就いて」(「構想」46号)、中川治一「弥介よ、トンビが舞っとる」(「美濃文学」80号)、川島徹「残された時間」(「文学街」263号)
「図書新聞」第2930号(2009年8月15日)「同人誌時評」(7月)福田信夫弘氏筆
『丁卯(ていぼう)』25号の栗原雅直「馬込文士村」、『みちくさ』2号の「特集
鴎
小泉純一と岸本捨吉から見る現代青年考」、小野文夫「『破戒』と『竹取物語』」、中村克二「鴎外の『鶏』と16年前の巻頭言」、前之園明良「『澀江抽齋』−俗眼でみる」
『季刊
春秋山形』より結城亮一「捏造された『佐藤千夜子伝』、関広子「明治女のアメリカ生活日記」、『コブタン』32号(特集・鳩沢佐美夫)より須田茂「鳩沢佐美夫ノート『灯』について」、『弦』84号より中村賢三「同人誌の周辺」、『文学街』261号より遠野美地子「神の回廊」、『文芸復興』20号(通巻120号)より会田武三「卍(まんじ)」、『農民文学』283号より木村芳夫「土の舞」、『酩酊船』24集より竹内和夫「野に棲む年月−高見堯の死と『酩酊船』の表札」、『雑木林』12号より「尾田玲子さんを追悼する」で水野みち、三木祥子、安芸宏子ほか6名、前号は北川荘平追悼号
<福田信夫氏が健康上の理由で原稿執筆が遅れたため、志村有弘氏の論稿(8月)の後に掲載>
投稿者:瑞祥 投稿日:2009年 8月14日(金)22時34分2秒
『樹林』vol.535(09年8月号)
小説同人誌評29 大悲劇と大喜劇 佐々木国広氏筆
森岡久元「青磁のひび割れ」(『酩酊船」第24集)、稲葉祥子「降誕祭」(『雑記囃子』第8号)、中田重顕「海鳴りの消える日」(『文宴』第111号)、多岐流二「夢子の夏」(『たまゆら』第74号)、安芸宏子「生きものにご注意」(『雑木林』第12号)、中尾哲也「疣毟り」(『鳥語』第58号)、山田泰成「ウェディング・ドレス」(『あるかいど』第38号)、吉保知佐「いま伝法物語」(『AMAZON』第435号)、眉山葉子「やっかみの風」(『檣』第28号)、高野麻葱「満月」(『いかなご』第6号)、高橋ひとみ「すきま風がすすり泣く」(『文藝軌道』第10号)、神盛敬一「衝海町」(『飢餓祭』第32号)、上月明「手紙」(『せる』第80号)、桑島まさき「長い一日」(『木曜日』第25号)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 8月10日(月)13時46分40秒
「季刊文科」第45号2009年7月31日発行
「同人雑誌季評」
◆勝又浩氏「戦後は……」
間宮武「夜叉王」(「文学街」259号、東京都)、下澤勝井「窪み石」(「土曜文学」4号、立川市)、刀根さぶろう「卯之吉」(同)、吉田典子「菊池つん」(「サボテン通り」9号、函館市)
「カプリチオ」29号、東京都より加藤京子「モノクロームに捧ぐ」、小谷剛特集から草原克芳「ストイックな偽悪家」
犬飼和雄「生口幻話」(「Caravan」12号、横浜市)、黒川欣映「島原一揆」(同)
「こみゅにてぃ」(和光市)は「創刊八十号記念特集」。同誌より三浦美恵子「長屋門」、寺村茂「万歩計」
和田信子「猫のいる家」(「南風」25号、福岡市)、松本文世「シャトウ・デ・カシス」(同)
◆松本道介氏「小説の語り口」
森岡久元「三原まで」(「姫路文学」121号、姫路市)、寺元親平「流説尸解記」(「彩雲」2号、浜松市)、鷹宮さより「Rの夢」(「りりっく」19号、川口市)、難波田節子「夕映えとりんどう」(「河」150号、東京都)、波佐間義之「君はナベを知っているか」(「九州文學」第5号、中間市)、大野陽子「追想 大野晋先生のこと−百年のちには」(「ふぉとん」13号、鎌倉市)、大塚滋「廃曲」(「文学街」84号、大阪市)、杉山平一「素粒子と新しがり」(同)
●同人誌の現場から
「このごろの『秋田文学』」柴山芳隆、「同人誌の行方」遠野明子(「槐」主宰)、「同人雑誌の周辺」陶山竜子(「婦人文芸」)、「同人雑誌と五十年」三田村博史(「文芸中部」)、「座右の言葉」立石富雄(「火山地帯」)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 8月 5日(水)17時09分6秒
「週刊 読書人」第2795号(2009年7月10日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
安芸宏子「生きものにご注意」(「雑木林」12号)、西村啓「名刺がなくなる日」(「作家」67号)、中村涼子「風の吹くまま」(「せせらぎ」創刊号)
「VIKING」七〇〇記念号《私の好きな(嫌いな)○○》特集より紫志野「私の好きなブログ」、福田紀一「謄写版印刷」
草原克由「ストイックな贋作家 小谷剛と同人誌『作家』」(「カプリチオ」29号)釋恵照「文芸批評・吉本隆明」(「勢陽」21号)
「広島の文芸」(広島市文化協会)、富貴高司「埴谷雄高生誕百年」(「多島海」8号)、橋爪博「伊良子清白と俳句」(「文宴」111号)、山之内朗子「人形夢幻(「まくた」264号)
「図書新聞」第2929号(2009年8月8日)「同人誌時評」(8月)志村有弘氏筆
小説:笹沢信「君になれし……」(山形文学第97号)、桜井克明「夢の中から」(残党第29号)、会田武三「卍」(文芸復興第120号)
戯曲:秋間瑛子「一期は夢か、ただ狂え」(京浜文学第14号)
同人誌掲載作品の単行本化:詩誌「花」より『花』、「九州文学」連載の暮安翠『青狐の賦』(九州文学社)と麻生富久男『残燭』、原石寛の手製作品集『文苑記録集』と『愛欲』、原石寛「老いの花」(文学街第263号)
研究・エッセイ関係:「竺仙曼陀羅」(東海大学古典文学注釈と批評第5号)、崎村裕「林俊論の試み(前編)」(構想第46号)、「コブタン」第32号は鳩沢佐美夫特集で須田茂の鳩沢の「灯」論・須貝光夫「哀悼・鳩沢佐美夫の母美喜」、橋爪博「伊良子清白と俳句」(文宴第111号)、「文藝軌道」第5巻第2号より坂本良介「尾関忠雄という作家」・田中有男「伊丹万作と十三」・登芳久の連載「土岐雄三の光と影」、斉田仁「国定忠治の思考で仰ぐ枯野の空(無頼創刊号)
詩:仁科龍「ただひとたびの」(鮫第117号)
短歌:伊藤蛍「源氏物語」(歌筵第23輯)
休刊:「日田文學」第57号にて
追悼など:「猿」第64号が今西桂子、「かばん」第303号が笹井宏、「九州文学」第528号が鷲尾稔と黒木淳吉と戸島哲男、「京浜文学」第14号が梨地四郎と福田穂兄、「日田文學」第57号が諫山秀子、「別冊關學文藝」第38号が中尾党士、「杭」第51号が槇晧志、「綱手」第252号が植村とよ子
投稿者:よこい 投稿日:2009年 8月 3日(月)16時18分20秒
「星と泉」第3号「同人雑誌評」木井昭一氏筆
「白い闇の中へ(俳人蕪村の死)」小川禾人(「なんじゃもんじゃ」通巻第7号/富里市)、「音楽」郷我安、「だらしのない信仰」島田喜光(以上「KAIGA」潤・1/大阪市)、「レールの上で雪が溶けた」青野ひろ子(「水流」19号/広島市)、「悪夢」射場鐵太郎(「AMAZON」434号/尼崎市)、「リタイア」津坂格(「椽」11号/札幌市)、「レバノンより東へ」「チベットを列車で行く」石田恵子(随筆集「雪のしずく」/岩見沢市)、「昨年末の30日」佐藤利光(「木曜日」潤・5/豊島区)、「陽の誘い」桔梗第三(「飢餓祭」32集/奈良市)、「戦後史の言語空間E」森徳治、「柵の本棚 三冊の詩集評」中原道夫(「柵」270号/箕面市)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 8月 2日(日)13時54分42秒
「西日本新聞」7月31日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「起承転々」
納富泰子さん「パートタイム」(「胡壷・KOKO」八号、福岡市)、牧草泉さん「氷海の航跡」(第二期「海」創刊号、福岡市)
暮安翠さん『青狐の賦−火野葦平の天国と地獄』(九州文学社)宮川行志さん「冬の蜥蜴」(「詩と真実」七二一号、熊本市)
第二期「海」より、由比和子さん「桜」、有森信二さん「螺旋階段」、織坂幸治さん「新ぼんくら談義・現代教育考」と詩「キンタマの詩」
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 7月18日(土)08時33分9秒
「讀賣新聞」西日本地域版2009年6月14日夕刊・松本常彦氏筆
題:同人誌二枚腰の構え必要
「日田文学」の57号(復刊30号)での再休刊に触れ、「文芸思潮」(29号)掲載「同人雑誌の新展開」を紹介。現在の同人誌は二枚腰の構えが必要として、ひとつは「中心への志向」。「質の高い商品を開花させるための土壌作り」としている。もうひとつは、周辺の創造。「地方の、高齢の、一見平凡な人々の、過去や感じ方や考え方などを吸収し、発信する役目を積極的に担う」とある。「周辺の観察と表現は、けっして周辺的な問題ではない。高齢化が進む同人誌は、自らの条件をむしろ積極的な足がかりとして捉え直してはどうだろう」と結んでいる。
「日田文学」椿山滋「紫陽花日和」、神代健二「うつうつとした不安」(「現実と文学」44号)、「文芸思潮」同人雑誌優秀作に間義之「どくだみ」
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 7月12日(日)10時01分16秒
「三田文學」第98号・夏季号・2009.08.01発行
対談「新 同人雑誌評」勝又浩氏・伊藤氏貴氏
今号で取り上げられた作品
北川朱美「かきわりの家」(「文芸中部」80号、東海市)/堀江光雄「ショウジ
タロウと石笛」(「文芸中部」80号、東海市)/西村郁子「ウロボロスの亀」(「せる」80号、東大阪市)/加藤京子「モノクロームに捧ぐ」(「カプリチオ」29号、東京都)/万リー「結ばれて」(「そして」6号、神奈川県三浦郡)/佐久間慶子「おとさた球」(「繋」創刊号、吹田市)/藤野秀樹「ハワイアンフェア」(「遠近」36号、東京都)/青野ひろ子「レールの上で雪が溶けた」(「水流」19号、広島市)/伊藤礼子「畦草の記」(「八月の群れ」50号、明石市)/山脇一利「タコ☆男」(「AMAZON」434号、尼崎市)/的場鐵太郎「悪夢」(「AMAZON」434号、尼崎市)/菅野俊光「マンボ族」(「季刊作家」67号、豊田市)塚越淑行「私んところの嫁」/(「まくた」263号、横浜市)/小南武朗「羊蹄」(「札幌文学」73号、札幌市)/松原健「ガラス皿の破片」(「木綿葉」3号、熊本県宇城市)/山口馨「風景」(「渤海」57号、富山市)/市谷博「葦の記憶」(「渤海」57号、富山市)/添田ひろみ「象の墓場」(「そして」6号、神奈川県三浦郡)/小林和太「後ろ影のない男」(「文芸思潮」27号、東京都)/竹迫千尋「イングリッシュ・ママ」(「湧水」42号、東京都)/佐野博「何処に」(「じゅん文学」59号、名古屋市)/松本佐保子「スタンドスティル」(「私人」65号、東京都)/藤野志緒梨「夜の庭」(「樹林」529号、大阪市)
ベスト3
伊藤氏貴氏:「結ばれて」・「おとさた球」・「ウロボロスの亀」
勝又浩氏:「ウロボロスの亀」・「おとさた球」・「かきわりの家」
投稿者:よこい 投稿日:2009年 7月10日(金)20時24分28秒
「星と泉」第2号「同人雑誌評」木井昭一氏筆
「水」辻景(「翻」4号/神戸市)、「八月のドライブ」得能愛子(「文学岩見沢」78号/岩見沢市)、「或る思い」神田一秀(「KAIGA」潤・0/大阪市)、「バックライトに浮かぶ君の横顔は」津坂格(「椽」10号/札幌市)、「戸隠神代絵巻二」脇谷実千子(「方圓」24号/亀山市)、「同人雑誌は終わらない」清水信(「火涼」59号/鈴鹿市)、「一瞬の青空」小川禾人(「なんじゃもんじゃ」白露号/富里市)、「剃刀」丹木九平(「雫」2号/多気郡)、「くたばれ忠臣蔵」逆井三三、「編集後記」(以上「季刊
遠近」35号/練馬区)、「赤穂浪士・高野の仇討ち」堂本育司(「八月の群れ」vol.50/明石市)、「伊藤整(7)」森脇善明(「AMAZON」潤・33/尼崎市)、「クローズド
マインド」長沼宏之(「弦」84号/名古屋市)、「炎の妖精」築島祥子(「カム」vol.3/桜井市)、「嘲り」池添しおり、「いくばくかの青春」中西徳太郎(以上「鉄道林」48号/札幌市)
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 6月30日(火)14時39分0秒
「週刊 読書人」第2792号(2009年6月19日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
野口存弥「太宰治と菊田義孝」(「群系」27号)、江橋瑞枝「父・十八年ぶりのクラス会・エキストラ・財布・息子」(「窓」26号)、藤澤茂弘「名古屋のどえりゃー男 山田才吉物語」(「じゅん文学」59号)、森谷篁一郎「『自分の本領』に飛び移れない」(「米子文学」55号)、山中光一「言葉を考える」(「青稲」82号)
上坂高生『ベレー帽の行方』(武蔵野書房)収録の短篇「過日」などをまとめた「蕗の薹」(「碑」92号)
田中きわ子「旅人 海へ放つ(尾崎放哉)」(「ハマ文芸」40号)、「みちくさ」2号より「特集 鴎外と藤村」、清水信講演「満点の星の下」(「北斗」5月号)、永久ひさ子「読書会記録海辺のカフカ」(「ふくやま文学」21号)
コピーを送って下った馬の骨さん、ありがとうございます。
投稿者:ひわき 投稿日:2009年 6月30日(火)08時46分46秒
「西日本新聞」6月30日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「戦う男たち」
古屋陸夫さん「鯛供養」(第七期「九州文学」6号、福岡県中間市)、山口碧さん「田舎教師」(「詩と真実」720号、熊本市)
「九州文学」より、たぢからこんさん「蟋蟀」、椎窓猛さん「気まぐれ九州文学館(六)」、高尾稔さんと黒木淳吉さんの追悼小特集
「西日本文化」439号(福岡市)は「『生誕一〇〇年作家』を読み返す」として、松本清張と太宰治を取り上げ、昭和21年に「文学展望」(福岡市)に掲載された太宰「十五年間」を復刻。
投稿者:日和貴 投稿日:2009年 6月15日(月)14時43分8秒
「樹林」Vol.532(5月号)小説同人誌評28・佐々木国広筆「読み手を惹きつける力」
渡辺光昭「落下傘花火」(『仙台文学』第73号)、望月廣次郎「宗助の出家」(『淡路島文学』第3号)、桑原昭「神様の弟」(『VIKING』第698号)、伊藤貴之「オアシスハイム東灘」(『八月の群』第50号)、棚橋鏡代「あらし来ぬまに」(『北斗』第554号)、あかね直「山川淳子の部屋」(『繋(ケイ)』創刊号)、島田勢津子「インディゴの空」(『黄色い潜水艦』第50号)、島雄「月と星」(『港の灯』創刊号)、菅原浩子「幸せのかたまり」(『婦人文芸』第86号)、山崎楽子「山桜」(『文学空間』第42号)、堀巖「草の壁」(『AMAZON』第433号)、矢留木充「アンバ」(『あべの文学』第8号)、竹谷正「南ア・ブルートレイン殺人事件」(『文学雑誌』第84号)、大西智子「暴走ドライブ」(『カム』第4号)
創刊号2誌は心強いですね。
コピーを送ってくださった「カム」の芦原瑞祥さん、ありがとうございます。
投稿者:馬の骨 投稿日:2009年 6月10日(水)08時59分57秒
「図書新聞」第2921号(2009年6月13日)「同人誌時評」(6月)たかとう匡子氏筆
樋口伸子・吉貝甚蔵・脇川郁也鼎談「詩と誌と私と」(「季刊午前」第40号)、登芳久「武田泰淳の暗然たる青春」(「文藝軌道」第10号)、左川ちか特集号(「ムーンドロップ」第11号)、川口明子「はらから・愛と相克」(「カプリチオ」第29号)、難波田節子「電話の主」(「遠近」第36号)、濱崎彬子「戻らない日」(「風」第11号)「若き日の詩集」(「葡萄」第56号)、大野かね子「十六首詠−変」(「秋楡」第44号)。
投稿者:日和貴 投稿日:2009年 6月 3日(水)12時55分57秒
「週刊 読書人」第2788号(2009年5月22日付)「文芸同人誌評」白川正芳氏筆
「山口文芸」連載、久木綾子さん『見残しの塔
周防国五重塔縁起』(新宿書房)を「ラジオ深夜便」から紹介
服部賢二「宮沢賢治童話群」(「コスモス文学」359号)、前田新「姥ケ沼」(「農民文学」284号)、和田伸一郎編「ハンセン病入所からの返信」(「クレーン」30号)、安芸宏子「『仮面の告白』の園子、『純白の夜』の郁子、『鏡子の家』の藤子を見る」(「半獣神」86号)
第七期「九州文学」5号より椎窓猛の連載「気まぐれ九州文学館」、高尾稔氏の訃報
花沢朝子「香花」(「全作家」73号)、「カプリチオ」29号の「特集
小谷剛」、山下啓子「薄日」(「まくた」263号)、天谷千香子「雲のベッド」(「季刊午前」40号)
「図書新聞」第2920号(2009年6月6日)「同人誌時評」有村有弘氏筆
<時代・歴史小説>武野晩来「半兵衛」(青稲第82号)、西田英樹「雪の日の使者」(九州文学第527号)、穂積耕「水の均衡−瀬田河浚え自普請一件」(法螺第60号)、松尾靖子「蝮の末裔」(檣檣第28号)
<現代小説>射場鐵太郎「悪夢」(AMAZON第434号)
<エッセイ>芹沢亮輔「小説の機能」、山崎行雄「追悼・青山光二」(新人第48号)、菊池道人「居場所の文学『方丈記』」(新人第48号)、「CABIN」は小沼丹と富士正晴特集
<短歌>崎井貫(韻第9号)、相良俊(同)、山脇陽子(綱手第249号)
<俳句>木田千代(天塚第188号)、浅野まこと(耕第253号)
<追悼>「ぶりぜ」第6号が詩人武田隆子、「AMAZON」第434号が掘巖、「天塚」第188号が有田恭子、「喜見城」第711号が大野芳子、「樹林」第529号が井上俊夫、「短歌21世紀」が内海俊夫と田村八重、「短説」第279号が相生葉留実、「北斗」第555号が千葉龍、「焔」第81号が松尾直美、「未来」686号が上野久雄
コピーを送ってくださった馬の骨さん、ありがとうごさいます。
投稿者:日和貴 投稿日:2009年 5月28日(木)10時54分32秒
「西日本新聞」5月28日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
題「経験の重さ」
冒頭紹介<五月から六月にかけては、西日本にゆかりの深い文学者の忌日が並ぶ。つい先日には永く、宮崎県だけではなく九州の同人雑誌を引っ張ってこられた黒木淳吉さんの訃報を聞いた。先月号でも触れた檀一雄を偲ぶ花逢忌が五月の第三日曜。今年は博多湾から吹き付ける強い風の中の開催だった。批評家として活躍した花田俊典さんの夕映忌が六月二日、芥川賞候補であり、「午前」「西域」の中心的存在だった北川晃二さんの南風忌が、今年は六月十四日である。ほかにも長崎の詩人山田かんさんの命日が六月八日、九州大学の近代文学の教授だった重松泰雄先生の命日が十九日である。>
●麻生富久男さん『残燭』(九州文学社刊)、倉岡敏子さん『日めくり』(本多企画刊)
それぞれ大正九(一九二〇)年と同十年のお生まれである。(略)人生経験の豊かさ、重さがこの二冊には集約されており、それが感動を呼ぶ
●宮本誠一さん「烙印」(「詩と真実」七一九号、熊本市)、「午前」八五号(福岡市)青海静雄さん「らしく」、「竜舌蘭」一七六号(宮崎市)岡林稔さんの評論「額装された手紙」、同誌の久保輝巳さん「背嚢」、阿蘇ペンクラブ機関誌「無辺」一三号(熊本県高森市)特集コラムのテーマは水
投稿者:日和貴 投稿日:2009年 5月13日(水)09時01分53秒
「讀賣新聞」西日本地域版2009年5月12日夕刊・松本常彦氏筆
題:弱者の「語り」現実と格闘
宮本誠一「烙印」(「詩と真實」719号)・水木怜「夏の残り」(「第二回北九州文学協会文学賞受賞作品集」)・船越節「霊視の刻」(第七期「九州文学」5号)・天谷千香子「雲のベッド」(「季刊午前」40号)
投稿者:日和貴 投稿日:2009年 5月10日(日)10時47分53秒
「季刊文科」第44号2009年4月30日発行
「同人雑誌季評」
◆松本道介氏「いささか古風な」
<冒頭部分抜き書き>
私にとって同人雑誌は十年前にも面白かったし、今でも面白い小説に出会うことは出来るのである。だからこそ私は志願して同人雑誌評を続けることにしたのだった。/同人雑誌の強味は作品がいささか古風であることだ。いささか回顧的でもあり、場合によっては方言もまじって田舎くさくもあるところ……しかしこれからの時代にはそうした傾向の方が強味になると私は考えている。
亜木康子「教室はやり唄」(「湧水」40号、豊島区)・西向聡「ずんだれ」(「法螺60号、交野市)・同誌より井藤藍「草じらみ」・鮒田トト「ベロニカベルシカ」(「龍舌蘭」175号、宮崎市)・同誌より足立正男「揺らぎ」・吉田啓子「行く川の」(「勢陽」21号、伊勢市)・鷹宮さより「そこにいる人」(「雲」2月号、東京都)・山口馨「風景−月壺−」(「渤海」57号、富山市)・植田三洋子「十字路」(「とぽす」46号、茨木市)・黒川嘉正「絵のような話」(「木綿葉」3号、熊本県宇城市)・同誌より井上明「目には見えねど」
◆勝又浩氏「流れは絶えずして」
<冒頭、「視点」(多摩市)70号よりエッセイ「同人雑誌は永遠に不滅です」大類秀志筆を紹介。以下抜き書き>
同人雑誌自体の流れは絶えることはないだろうと、私も思う。(略)今年になって同人雑誌評を載せ始めた同人誌がいくつも現れだしたのも最近の動きのひとつである。こうした無償の活動も同人雑誌が持つ大きな力であるが、それが日本の文学全体のあり方につながらないはずがないと思うばかりである。
「港の灯」(創刊号、神戸市)より島雄「月と星」、藤原泰俊「夏の光景」・西山慶尚「知覧−六月三日の邂逅−」(「海峡」20号、今治市)・河合火骨「友よ。君の自死は、私に何を与えたのか……」(「月火水」32号、横浜市)、松田希王宏「十六夜の月」・新開語「ファースト・ラブ」(「文学横浜」39号、横須賀市)、金田清志「穏やかな街へ」・山村薫「キャンバス」(「まくた」262号、横浜市)、塚越淑行「静かな怒り」・松岡佑莉「月の石」(「小説π」9号、さいたま市)・「逆光線」(6号、市川市)より有馬輝「星の婚礼」・稲毛恍「蜘蛛十話」(「午後」18号、横浜市)
投稿者:日和貴 投稿日:2009年 4月28日(火)16時00分50秒
「西日本新聞」4月28日朝刊「西日本文学展望」長野秀樹氏筆
船越節さん「霊視の刻」(第七期「九州文学」第5号、福岡県中間市)
紺野夏子さん「可燃物の日」(「南風」25号、福岡市)
「季刊午前」(福岡市)は創刊40号、特別記念号。記念企画として二千字特集。天谷千香子さん「雲のベッド」、香月真理子さん「『路上に咲いた二人展』という名の展覧会」
「九州文学」柿添元さんの遺稿詩「一つの差」
投稿者:よこい 投稿日:2009年 4月26日(日)17時13分47秒
「図書新聞」第2916号(2009年5月2日)「同人誌時評」福田信夫氏筆
「箱根温泉旅館・福住樓―女将からの聞き書きによる行楽の社会心理史の試み(その3)―」折橋徹彦、「人吉周辺遊行」久保輝巳、「私の戦後史(四)」浜野春保、「もののけ姫(二)」岸正尚、「湯浅半月ときらめく星座―美術のなかの京都図書館(六)」高梨章(以上「塔の沢倶楽部」7号/杉並区)、「廃曲」大塚滋、「素粒子と新しがり」杉山平一(以上「文学雑誌」84号/豊中市)、「小林秀雄文献考」清水信、「悪夢の連鎖―大化改新の秘密―」堀本広(「文芸シャトル」64号/知立市)、「『極光のかげに』と『国際法』―〈生きた戦陣訓をめぐって〉」木村幸雄、「走馬燈、廻れ廻れ(八)」宇治土公三津子(「駱駝」54号/練馬区)、「ひたすら書いた人たち 物故同世代の文章作法(3)」清水信(「北斗」552号/名古屋市)、「私の好きな詩人(8) 時空を越えた魂の詩人犬塚堯」鷹取美保子(「花」44号/中野区)、「中国新詩と日本現代詩の交流に関する研究序説―黄瀛・雷石楡・小熊秀雄・草野心平―」深澤忠孝(「草野心平研究」11/国分寺市)、「逸脱する〈女性俳句〉」斎藤愼爾、他特集「女性俳句アンソロジーは必要か」後藤貴子・水野真由美・林桂(以上「鬣」30号/前橋市)、井上光晴特集、「ハンセン病入所者からの返信」和田伸一郎編(以上「クレーン」30号/前橋市)、「山帰来」菅禮子、「熊人形」千貝憲二、「時間の流れ」斎藤勇一(以上「北門文学」10号/秋田市)、波木里正吉追悼(「詩と眞實」716号/熊本市)
投稿者:小島 投稿日:2009年 4月12日(日)19時44分8秒
「全作家」73号・文芸時評