胡壷・KOKO
「胡」とは古代中国で北方や西方に住んでいる人びとを指し、異民族または外国を意味します。また「胡散」などのように、でたらめ、とりとめがない、という意味もあります。いろいろ未知のものが詰まっている壷という思いを込めて「胡壷・KOKO」と名付けました。
共に書くことを語り合える人たちの作品も掲載しています。
表紙原画ギャラリーへ 表紙は2色刷りです。ここをクリックすると原画が見られます。
あっぱれ! この威勢のよいひと言を言わせてみたい。いや、我を忘れて叫んでみたい。 |
主な活動地域:福岡市およびその周辺
掲載ジャンル:小説・随筆
創刊:2003年2月1日
発行:年1回を予定
世話係:ひわきゆりこ(樋脇由利子)・桑村勝士
窓口:〒811-2114 福岡県粕屋郡須恵町上須恵678-3 樋脇方
連絡先:樋脇由利子へメールにてお願いします。
入手方法
連絡先へメールで申し込んで下さい。お届けします。
14号 2018年06月15日発行 緑の花・井本元義 夜の庭・ひわきゆりこ 凶暴犬とガマガエル。雨宮浩二 戻れない場所・桑村勝士 −自作を語る− 絵画と小説・樋脇由利子 凶暴犬の正体・雨宮浩二 ブログ紹介・井本元義 |
13号 2017年01月15日発行 約束・ひわきゆりこ 河口に漂う・桑村勝士 緑の手綱・雨宮浩二 三人の母・井本元義 手に取ってくださった皆様へ/樋脇由利子‖雑感/桑村勝士 |
12号 2013年01月06日発行 渓と釣りを巡る短編W・桑村勝士 山桜 神楽、ふたたび春 終(つい)の場所・ひわきゆりこ あとがきにかえて/樋脇由利子 |
11号 2012年04月05日発行 「小説・書くひと=読むひと・ネット」に書き込みがあります。 彗星観測・桑村勝士 渓と釣りを巡る短編V 隠れ沢・桑村勝士 女子会をいたしましょう・ひわきゆりこ |
10号 2011年07月15日発行 「小説・書くひと=読むひと・ネット」に書き込みがあります。 渓と釣りを巡る短編U・桑村勝士 ホタルの導き プライド・ひわきゆりこ 散文詩三題・井本元義 春の光、病めり・図書館・顔 |
9号 2010年07月05日発行 「小説・書くひと=読むひと・ネット」に書き込みがあります。 小倉まで・ひわきゆりこ 崖くずれ・納富泰子 渓と釣りを巡る短編・桑村勝士 峠越え 夫婦ヤマセミ −KOKO・別枠− 顔・井本元義 壮吉の舞い・鰺沢圭 −エッセイ− 『ドイツの伝説 グリム兄弟編集』から(二)―オルラミュンデ伯爵夫人―・中山淳子 |
8号 2009年06月15日発行 「小説・書くひと=読むひと・ネット」に書き込みがあります。 パートタイム・納富泰子 運河・ひわきゆりこ 松林の径・桑村勝士 |
7号 2008年09月10日発行 鍵キー・桑村勝士 JUST・ひわきゆりこ レバー・納富泰子「デジタル文学館」収蔵 −KOKO・別枠− 帰郷・井本元義 爺さん・磯野ひじき アニキ・鰺沢圭 資源管理型麻雀・鰯藤吾朗 |
6号 2007年12月10日発行 <小説> 最後の夏・桑村勝士 象のテラス・ひわきゆりこ 水の音・納富泰子 −エッセイ− 『ドイツの伝説グリム兄弟編集』から(1)−湖底城の湖−・中山淳子 |
5号 2006年11月15日発行 <小説> あした学校で・ひわきゆりこ タイドプール・柳川裕子 水を掻く水母・桑村勝士 −随想− 私のきままな愛着本紹介・納富泰子 |
4号 2005年11月1日発行 あの頃・ひわきゆりこ 薔薇のように・納富泰子「デジタル文学館」収蔵 |
3号 2004年11月1日発行 河口へ・納富泰子 てゅら・ひわきゆりこ「デジタル文学館」収蔵 |
2号 2003年12月15日発行 八点鐘の鳴るか如く・野島誠 箪笥・納富泰子 秋の出来事・ひわきゆりこ |
創刊号 2003年2月1日発行 お祭り・納富泰子 まぢかの海・野島誠 風が吹いた日・ひわきゆりこ |
異国 「異国」という響きは、島国に生まれ育った私にとって謎めいて魅力的である。テレビなどでよく目にする、整って清潔な欧米より、未知の要素が多いほど謎と魅力も大きい。 |
夕餉 夕暮れ時、家へ向かう足取りが速くなるのは、誰かと囲む食卓を思い浮かべるからだろうか。時とともに、そんな風景も変わりつつあるのだが。 |
眠り 幼い子どもは深く眠る。眠りが深いのは、夢の中で何処までも行ってしまうからだろうか。子どもらは土の上でも、不自然な格好でも深い眠りの中にいる。あんなふうに眠ってみたいと思う、不眠の夜。 |
風を孕んで 何処へ行くかは風まかせ。風に吹かれて海越え山越えどこまでも。何が待っているかなんて、誰も知らない。 |
必要な物 左下の男は何をしているのだろう。私には、引っ越しに見える。かつて「生活に必要な物」と「欲しい物」が一致していた。あの頃は、物を手に入れる喜びが今よりずっと大きかった。引っ越し荷物は、どんどん多くなる。 |
読書 何もかも忘れて本の世界を彷徨った子どもの頃。やがて彼は成長し、時間がある時は窓辺の安楽椅子で本を読む。彼は安らぎと困難を乗り越える力を得る。 |
おもてなし びっくりさせたくて、歓ばせたくて、寛いでもらいたくて 夕顔のような貴女を想いながら準備しました さあ、どうぞ、階段を |
かくれんぼう どれほど経っただろうか。鬼はまだ来ないし、耳を澄ましてみても何の音もしない。みんなは、どうしているんだろう。ひょっとしたら、とんでもないことが起こっているんじゃないだろうか。出て行ってみようかな。でもそれじゃあ、かくれんぼうにはならないし。こんなことなら、鬼になればよかった。 |
獣 獣のうちには及びもつかない炎が燃えさかっている。人は怖れ、時には憧れ、そして敬いの心を持つ。 |
識る悦び 疑問が芽生え、知を求め、識ったときの悦びは大きい。今は求める前に処理できない量の情報が流れ込んでくる。私たちは識る悦びを味わっているだろうか。 |
記憶 子どもは寝ている間に記憶すると聞いた。生まれて初めて見たもの、肌に触れたもの、口にしたもの。夢の中で反芻しながら積み重ね、成長してゆく。 |
待つ 日がな一日こうして、あなたの帰りを待っています。風がいろんな音や匂いを運んできます。それでも、草原の遙か彼方、あの岩山を走るあなたの車が小石を踏む音を聞き逃すことはありません。 |
容れ物 人は保存や分類の目的で、または大切な物、素手では直接もてない物、形のない物などいろいろな物を扱うために容れ物に入れる。一枚の布だって、運ぶための容れ物になる。 |
あっぱれ! この威勢のよいひと言を言わせてみたい。いや、我を忘れて叫んでみたい。 |